品番 02-1246
奉天造兵所にて作られた大変貴重な太刀
現代刀 於奉天南紀康雅造之 二尺三寸六分 白鞘入
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種別Category | 刀 | 刃長Blade length | 71.5cm |
反りCurvature | 2.5cm | 目釘穴a rivet of a sword hilt | 1個 |
元幅Width at the bottom part of blade | 31.4mm | 先幅Width at the top | 22.1mm |
元重Thickness at the bottom part of blade | 7.8mm | 先重Thickness at the top | 6.0mm |
重量Weight | 刀身820g | 時代Period | 昭和初期 |
銘文Signature and Date | (表)於奉天南紀康雅造之 (裏)皇紀二千六百年紀念 |
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登録Registration Code | 平成16年8月17日 青森県教育委員会 |
品番 02-1246
<体配>
鎬造り庵棟、身幅重共尋常く、腰反りで反りの深い太刀姿、大鋒。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は浅い栗尻。
<地鉄>
小杢目肌が良く詰み地沸付く。
<刃紋>
沸出来の湾れ刃、刃縁荒沸が付く。帽子は直に入り小丸に返る。
<特徴>
皇紀二千六百年(昭和16年)当時、奉天(現在の瀋陽)には奉天造兵所があり軍刀も製造されていました。奉天造兵所は元々は張作霖の私設兵器製造所であったものを。昭和11年に日満合弁の特殊会社、
株式会社奉天造兵所として発足し、後に陸軍造兵廠南満工廠の監督下に入ったと言われています。また南紀康雅刀匠については資料が無いため不明ですが、銘の「南紀」から推測すると
和歌山県出身の刀匠で、銘の「康」から紀州石堂の末裔か、又は茎の形状からは南紀重國の末裔とも考えられます。この当時康雅刀匠は株式会社奉天造兵所の社員で有ったと考えられ、
この太刀は奉天在住の人が皇紀二千六百年の記念に康雅刀匠に特注したものと思われます。刀身の材料については分かりませんが、やはり満鉄刀の地鉄に使われている物を使用しているかも知れません。
あと「紀念」の「き」の字が「記」では無く「紀」に成っていますが、これは「皇紀」の「紀」に合わしたのでしょう。昔は「記念」も「紀年」も両方使っていたみたいで意味は一緒です。兎にも角にも貴重な太刀で、この時代の刀剣を収集しているコレクター
には必須のコレクターアイテムです。
<拵え>
白鞘が付属します。
<刀剣の状態>
研ぎ: 古研ぎで曇っていますが錆は有りません。
傷: 傷は有りません。