新々刀 無銘 水府祐光 二尺一寸三分五厘 拵入| 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

<体配>
鎬造り庵棟、身幅重共尋常、鳥居反り、中峰。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は一文字に切られる。

<地鉄>
地鉄は板目肌に杢目が交じり、映り立つ。

<刃紋>
刃文は小互の目を三本杉風に焼く。帽子は乱れ込み小丸に返る。

<特徴>
水府祐光、本名は横山喜十郎、本国備前、文政三年江戸生まれ。銘は於水府横山祐光作、水府住祐光、水戸住藤横山祐光作等と切る。嘉永三年に徳勝の推薦により水戸藩士となる。
本作、無銘ながら瑞喜堂の鑑定で、水府祐光と極められた物です。瑞喜堂の鑑定書は刀剣柴田の故柴田光男氏が発行していたもので、鑑定には定評が有ります。また透かし鍔に交換すれば 抜身の重量が880gくらいになるため、居合にも最適です。

<拵>
ハバキ：素銅地一重の腰祐乗。
鍔　　：鉄地丸型百合の図。
縁頭　：縁は赤銅石目地鉄泉花の図、頭は水牛の角を多角形に加工した物。
目貫　：赤銅地武者の図。
柄　　：鮫は親粒が付く、柄巻きは正絹薄茶色の蛇腹巻き。
鞘　　：黒呂塗り。少し漆にヒビが有ります。

<刀剣の状態>
研ぎ:古研ですが、錆は有りません。
傷:欠点に成るような傷は有りません。