現代刀 則成作之 二尺四寸四分 合口拵入| 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

<体配>
鎬造り庵棟、身幅やや太く重厚く、鳥居反りで中峰。茎は生で筋違い鑢がかかり、茎尻は栗尻。

<地鉄>
地鉄は板目肌が良く詰み地沸付く。

<刃紋>
刃紋は小佛出来の中直刃で、刃縁荒沸を見せる。帽子は乱れ込み小丸に返る。

<特徴>
則成、本名は吉田盛三、昭和5年7月28日生まれ、富山県南砺市在住。大西貞成刀匠、高橋次平刀匠に師事し、後に宮入行平刀匠にも学び、宮入一門会の会員でも有る。 昭和59年第20回新作刀展での努力賞をはじめ多数の入賞経験を持つ。
本作、上杉謙信の佩刀で有る山鳥毛の拵を模した外装に入っており、非常に珍しい物です。為銘の佛師�p琳（斉藤�p琳）は則成刀匠と同じく富山県南砺市在住の佛師で昭和12年生まれ、平成19年には 紺綬褒章を授与された現代を代表する佛師であり彫刻家で、現在も活躍されています。

<拵>
ハバキ：素銅地金着一重。
縁頭　：水牛の角
鯉口　：水牛の角。
コジリ：水牛の角。
目貫　：赤銅地牛の図。
柄　　：鮫は親粒が付き巻き鮫、柄巻きは正絹焦茶色の諸摘み巻きで、頭に掛巻きと成った天正風の柄。
小柄　：赤銅魚子地善光寺参りの図小柄袋と無銘の小柄穂が付属。
鞘　　：黒呂鞘（本漆）に返り角と小柄櫃が付く。

<刀剣の状態>
研ぎ:多少ヒケが有りますが錆は無く、地刃共に良く見えます。
傷:　欠点に成るような傷は有りません。