品番 01-1417
最後の靖国刀匠、バランス良く居合に最適
現代刀 建依別住靖國作之 二尺四寸一分 鮫一枚革研出鞘打刀拵入
Gendaito by Seki ju Masanao / Tameshigiri sword
- 商品価格(税込)
- 売約済
種別Category | 刀 | 刃長Blade length | 73.0cm |
反りCurvature | 1.4cm | 目釘穴a rivet of a sword hilt | 1個 |
元幅Width at the bottom part of blade | 30.6mm | 先幅Width at the top | 22.0mm |
元重Thickness at the bottom part of blade | 6.7mm | 先重Thickness at the top | 5.0mm |
重量Weight | 刀身:630g、抜き身:880g | 時代Period | 昭和 |
銘文Signature and Date | (表)建依別住靖國作之 | (裏)昭和六十三年二月日||
登録Registration Code | 昭和63年5月10日 高知県教育委員会 |
品番 01-1417
<体配>
体配は鎬造り庵棟、身幅重尋常重、鳥居反り、中鋒。茎は生で化粧鑢がかかり、茎尻は刃上がりの栗尻と成る。
彫り物は、表裏に片チリの棒樋がハバキ下に掻き流しと成る。
<地鉄>
地鉄は小板目肌に地沸厚く付く。
<刃紋>
互の目乱れで、尖り刃を交え足良く入り、砂流しかかる。刃中は葉、金筋が入る。帽子は乱れ込み小丸に返る。
<特徴>
建依別住靖國作之、本名は刈谷直治、大正6年11月10日の生まれ。昭和12年4月、靖国神社(財)日本刀鍛錬会に入会、小谷靖繁
刀匠の先手を勤め、昭和18年に陸軍受命刀匠の認可後は、土佐日本刀鍛錬組合で鍛刀する。
終戦後は、GHQにより日本刀制作が禁止されたが、サンフランシスコ講和条約により作刀が解禁となり、記念刀を作る。
その後、旺盛な作刀意欲を維持し続け、作刀に励み、新作名刀展・入選19回。新作刀展覧会・入選5回、高知県展・入選
20回以上という多大な功績を残す刀匠です。また最後の靖國刀匠としても有名な方で、映画「靖国YASUKUNI」にも出演されました。
それから建依別と言うのは土佐の古名で、古事記によれば、四国は、「一身にして四面、伊豫を愛比売(えひめ)、讃岐を
飯依比古(いいよりひこ)、阿波を大宣都比売(おおげつひめ)、土佐を建依別(たけよりわけ)という。」と記されています。
本作、居合用に特注されたものと思われ、二尺四寸一分の長さに、抜身が880gと軽く手持ちバランス良く仕上がっています。
あと反りは数値で見ると1.4cmと浅い目に感じますが、写真で有るように茎もな滑らかに反っているので、実際は1.8cmくらいの反りの感覚です。
また鞘も印籠刻みの鯉口部部を含む鞘全体を、親粒が付いた鮫の一枚革を張って研ぎ出した物、縁頭コジリは金無垢の一作
と、高級な仕様と成っています。ぜひ最後の靖国刀匠の刀で居合を抜いて下さい。
<拵え>
ハバキ:素銅地一重腰祐乗。
鍔 :鉄地肥後鍔。
縁頭 :銀無垢肥後磨き地。
コジリ:銀無垢肥後磨き地。
目貫 :金地鳳凰の図。
柄 :鮫は親粒が付き巻き鮫、柄巻は正絹金茶色の諸摘み巻き。
鞘 :鯉口印籠刻み、鮫一枚革研ぎ出し鞘。
<刀剣の状態>
研:古研ぎですが、地刃は良く見えます。
傷: 欠点に成るような傷は有りません。