石斬丸 豊前住河野貞光作 二尺四寸三分 拵入| 日本刀・刀剣総合専門店『儀平屋』

<体配>
鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反りで中峰。茎は生で化粧鑢がかかり、茎尻は剣形。

<地鉄>
良く詰んだ杢目肌に地沸が付く。

<刃紋>
互の目乱れで、帽子は乱れ込み小丸に返る。

<特徴>
石斬丸（石断丸）、作者は故河野貞光刀匠ですが、直心影流の秋吉先生が研磨前に600本以上の孟宗竹を試し、合格した物だけに切付けられた銘です。 河野刀匠がご存命の頃は弊社の製品もよく製作していただきました、しかしお亡くなりに成られてからは手放す方が少なく、滅多に市場には出回り ません。こと石斬丸と成ると数が限られており、手に入れる事は不可能に近いですが、今回委託販売にて状態の良い石斬丸を販売出来ることに成り ました。 本作、直心影流の秋吉先生から直接購入した物です。勿体なくて余り使用しなかったそうです。石斬丸のオリジナルの外装は、クウォリティーが低い ので、今回委託者のご要望で儀平屋オリジナルの拵を新調しました。また研ぎについてもオリジナルは試斬研のため、弊社契約の研師が丹精込めて研ぎ 直しました。研師曰く、この河野貞光は今までの貞光の中で一番出来が良いと言っておられました。オリジナルから数段クウォリティーアップした 石斬丸をこの機会に手に入れて下さい。

<拵え>
ハバキ：真鍮地銀鍍一重の庄内。
鍔　　：鉄地矢車図透かし鍔。
縁頭　：銀地的矢図。
目貫　：矢図。
柄　　：鮫は親粒が付き巻き鮫。柄巻きは牛スエード黒の諸捻り巻き。
鞘　　：黒叩き塗り。

<刀剣の状態>
研ぎ:　研ぎ上がりたてです。
傷:　傷は有りません。