新刀上作 一肥州出羽守行(廣)初代 一尺七寸

商品コード: 03-1107 カテゴリー:

説明

「体配」
鎬造り庵棟、身幅重とも尋常、鳥居反り中鋒。刀身は一寸ほど磨り上げられ、茎は筋違い鑢がかかり茎尻は一文字に切られる。

「地鉄」
小板目よく錬れて美しく、板目が少し交じり地沸が厚く付いて地景が細かく働く。

「刃紋」
沸出来の大互の目乱れ。焼き幅の高い大模様の互の目乱れとなり、矢筈刃、丁字刃と小さな跳び焼きを交える。刃緑はよく沸付いて、匂い口深く霞立って澄み、足入り、砂流しかかり、金筋が
長く入って刃中明るく冴える。帽子は直ぐに入り小丸に返る。

「特徴」
肥前国出羽守行廣は江戸初期の肥前刀を代表する名工で肥前刀の祖である忠吉の孫、初代河内大掾正廣の弟にあたり、名は橋本九郎兵衛といい天保5年に出羽大掾、寛文3年に出羽守を受領する。
初代肥前国出羽守行廣は石堂一派から備前伝を学び、銘鏨に一文字を現す鏨「一」を刻すことで有名な鍛冶であり肥前一文字と称されます。天和3年5月没、去年66歳。
本作、一寸ほど磨り上げられていますが、地刃の出来は最高で、龍が雲間はぬっているようです、行廣の傑作と言っても過言では無いでしょう。また元々は日本刀剣保存会の鑑定書がついていた
みたいですが、現在失われています。是非ご購入者様の手で、保存審査に出して下さい。

ハバキ:素銅地金鍍金の祐乗鑢。
鍔  :鉄地山水の図。
縁頭 :頭は水牛の角、縁は赤銅地桃園談義図。
目貫 :赤銅地葵の図。
柄  :鮫は親粒が付き巻き鮫、柄巻きは正絹黒色の諸摘み巻き。
鞘  :黒呂、小柄櫃付き。

「刀剣の状態」
研:古研のためヒケは有りますが、地刃は良く見えます。
傷: 欠点に成るような傷は有りません。