特別保存刀剣
重光(宇多重光・大和) 二尺四寸九分 白鞘入



新々刀期の宇多派の刀工、宇多重光の勤皇刀です。
大和での宇多派の作品は少なく大変貴重です。
Tokubetsu Hozon token Shigemitsu(Uda Shigemitsu).
This sowrd is ShinShinto in Yamato.
He is a sword smith of the Uda school.

 

【登録 Reggistration Code】
昭和37年2月8日 京都府第18537号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
75.3cm
【反り Curvature】
0.7cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
2個 Two
【銘文 Signature and Date】
(表)重光  (裏)元治元甲子吉日
【元幅 Width at the bottom part of blade】
32.3mm
【先幅 Width at the top] 
24.0mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
9.4mm
【先重 Thickness at the top】
6.8mm
【重量 Weight】
刀身1181g
Blade Just 1181g.
【時代 Period】
江戸時代後期
The late of Edo period.

商品コード: 02-1520 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅尋常重厚く、反りは浅くて中鋒。茎は生で化粧鑢がかかる、茎尻は浅い栗尻。

「地鉄 jigane」
板目肌が流れ柾と成り、地沸が厚く付く。

「刃紋 hamon」
互の目乱れ、刃縁荒沸が付き砂流し栄んにかかり、刃中は金筋が入る。釯子は乱れこみ小丸に返る。

「特徴 detailed」
宇多とは、鎌倉時代末の文保頃、大和の国宇陀郡から越中の国に移住した、古入道国光を祖とする刀工群であり、南北朝時代時代を経て江戸時代初期まで続きます。鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての作品を古宇多、室町期の作品を宇多と言います。新刀初期まで作品が確認されていますが、それ以降は途絶えています。
重光は、他に「大和宇多重光」とも銘を切ります。また宇多派と言えば越中ですが、江戸時代後期に先祖の国に帰ってきたのでしょうか。
本作、典型的な幕末勤皇刀の姿をしています。幕末の大和の国は天誅組に代表されるように勤皇思想が盛んな所でした。この重光も勤皇思想を持った武士の差料だったのでしょう。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地一重の腰祐乗。
白鞘。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点になるような傷は有りません。