説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅尋常重厚く、鳥居反り中鋒、茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は栗尻。
「地鉄 jigane」
板目肌に地沸付く。
「刃紋 hamon」
互の目乱れ、刃縁沸が付き砂流し栄んにかかり、刃中に金筋が入る。釯子は乱れ込み小丸に返る。
「特徴 detailed」
津軽住国吉、本名は二唐久、昭和3年3月20日生まれ、青森県弘前市在住、二唐三兄弟の末弟。作刀技術発表会、新作名刀展にて幾多の受賞を果たす。また昭和53年に青森県卓越技能者知事表彰、平成3年には黄綬褒章を受章する。
本作は、長身の方が形居合で使っていたと思われます、かなり腕力も持っていたのでしょうか。試斬では未使用と思われます。
「拵 koshirae」
ハバキ(habaki) : 素銅地一重の腰祐乗。
鍔(tsuba) :鉄地海鼠透かし。
縁頭(fhchikashira):鉄地肥後山道。
目貫(menuki) :龍の図。
柄(tsuka) :鮫革は暗朱に染められる。柄巻は正絹黒の諸摘み巻。
鞘(saya) :茶色貝散し鞘。
「刀身の状態 condition of blade」
研ぎ:概ね良好ですが、釯子に薄錆が有ります。Almost Ok, but It has little rust on Boshi.
傷:欠点に成るような傷は有りません。No crack.