(04-1164)
現代刀 竜義作 九寸二分 白鞘入


Modern sword Tatsuyoshi with Shirosaya.
 
無鑑査刀匠榎本貞吉刀匠の長男、竜義刀匠の優作。
皆焼き風の室町時代の相州伝の短刀を再現した作品です。
He is the eldest son of Enomoto Sadayoshi, a Mukansa swordsmith.
This tanto is a reproduction of the Muromachi period Soshu-den.

【登録 Reggistration Code】
平成4年年2月19日 静岡県第63183号
【種別 Category】
短刀 Tanto
【長さ Blade length】
27.8cm
【反り Curvature】
0.3cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)竜義
(裏)平成壬申二月
【元幅 Width at the bottom part of blade】
28.1mm
【先幅 Width at the top] 
22.1mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
5.8mm
【先重 Thickness at the top】
4.4mm
【重量 Weight】
刀身215g 抜身215g
Blade just 785g With out saya 1122g.
【時代 Period】
平成 / Heisei.

商品コード: 04-1164 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
平造庵棟、身幅重尋常、反り僅かふくら程よく枯れる。茎は生で化粧鑢がかかり、茎尻は栗尻。

「地鉄 jigane」
地鉄は、板目よく錬れてつみ、処々柾がかり、地沸細かにつき地景が良く働く。

「刃紋 hamon」
刃紋は互の目乱れ、刃縁沸よくつき、部分的に荒沸となり、飛び焼き、棟焼きが皆焼き風と成る。刃中は金筋入り、砂流し栄んにかかる。釯子は乱れ込み掃き掛け尖り返る。

「特徴 detailed」
伊豆住竜義、本名は榎本栄一郎、銘は貞義とも切る、昭和26年生まれ、榎本貞人刀匠は弟、静岡県三島市住。 月山貞勝の高弟の一人である父、榎本湧水子貞吉氏に鍛刀の技を学ぶ。湧水子貞吉氏は当代きっての相州伝の名人といわれ、月山門下ということもありその地鉄は強いものとなり、相州上工をねらった沸づき刃中よく働いたものとなる。竜義刀匠の鍛えも一見すると小板目がつんではいるものの、仔細に観察するとよく錬れた強い鍛えであることに気づかされる。また、湧水子貞吉氏は刃味が優れていることで知られているが、竜義刀匠の製作した刀剣もよく切れるという。新作刀展では優秀賞初め、奨励賞、努力賞とあまたの賞を受賞している名工ですが、残念ながら令和元年にご逝去されました。
本作、皆焼き風の刃を焼いた相州伝で、茎はタナゴ腹になった、室町時代の相州伝の短刀を再現しています。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢一重の腰祐乗。
白鞘。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:研ぎ上げたばかりです。
傷:欠点に成るような傷は有りません。