説明
「体配 style」
平造り庵棟、身幅太く重尋常、内反りふくら程良く枯れる。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は栗尻。
「彫物 carving」
棒樋が鎺下に掻き流し。
「地鉄 jigane」
板目肌が流れ柾と成り地沸付く。
「刃紋 hamon」
互の目乱れが湾れ、刃緑荒沸が付き砂流しかかる、刃中は金筋が栄んにかかり簾刃の様になり、稲妻が入る。釯子は刃紋成りに入り小丸に返る。
「特徴 detailed」
正明、本名は吉田研、昭和25年8月16日生まれ、岐阜県関市在住、濃州住正明作之とも銘を切る。始め父である初代正明刀匠に学び、後に叔父である兼正刀匠に師事、兼正刀匠の他界後は「吉田 劔 直江兼久」と改銘する。新作名刀展は入選等受賞多数の実力派です。
本作、刃中の働きが頗る良く、長時間見ていても飽きが来ない相州伝の短刀です。
「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢金着一重の庄内。
鞘(saya) :白鞘
「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。