特別保存刀剣
武州住康重 一尺六寸三分弱 打刀拵入、白鞘付

 

武州下原鍛冶の代表刀工、三代内記康重の作。
拵は一枚鮫研ぎ出し鞘の高級品が付いています。
Tokubetsu Hozon Token Busyu ju Yasushige.
He is third generation Yasushige.
Saya is wrapped in shark skin, so beautiful.

 

 

【登録 Reggistration Code】
昭和47年8月16日 静岡県第47501号
【種別 Category】
脇差 Wakizashi
【長さ Blade length】
49.3cm
【反り Curvature】
1.2cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)武州住康重
【元幅 Width at the bottom part of blade】
30.7mm
【先幅 Width at the top] 
22.2mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
7.2mm
【先重 Thickness at the top】
4.8mm
【重量 Weight】
刀身570g / Blade Just 570g
【時代 Period】
江戸時代初期 / The early of Edo period.

商品コード: 03-1189 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重共尋常、中間反り中鋒。茎は生で鑢目は切、茎尻は栗尻。

「地鉄 jigane」
板目肌に小板目が交じり、地沸厚く付く。

「刃紋 hamon」
互の目乱れ、匂い口明るく、刃中は葉、金筋が入る。釯子は乱れ込み小丸に返る。

「特徴 detailed」
室町時代末期から江戸時代を通じて、現在の八王子市恩方地区や元八王子地区に住み、刀槍類を制作していた刀工集団のことを下原鍛冶といい、この集団が製作した刀槍類のことを武州下原刀といいます。下原鍛冶は大永年間の周重に始まります。周重の子康重は小田原の北条氏康の「康」を、その弟照重は八王子城主北条氏照の「照」をそれぞれ授かり、名乗りにしたと伝えられています。後北条氏を後ろ盾に栄えた下原鍛冶でしたが、後北条氏の滅亡後は、徳川氏の御用鍛冶となり、幕末まで刀槍類の制作を続けていくことになります。
本作は三代内記康重の作品と思われます。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地二重鎺。
鍔(tsuba)    :真鍮地木瓜形鷺に笹の図。
縁頭(futikasira):赤銅地南天の図。
目貫(menuki) :赤銅地花車の図。
柄(tsuka) :鮫は親粒が付き巻鮫、柄糸は正絹黒の諸撮み巻。
小柄袋(Kotsuka-fukuro):赤銅磨き地折り鶴の図。
小柄穂(Kotsuka-ho):主水正✕清と銘が有る。
鞘(saya) :一枚鮫研ぎ出し鞘に返り角が付く。白鞘、つなぎ。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。