説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅やや太く重尋常、鳥居反り中鋒。茎は生で化粧鑢がかかり、茎尻は栗尻。
「地鉄 jigane」
板目肌に杢目が交じり、地沸厚く付く。
「刃紋 hamon」
互の目乱れ、刃緑沸が厚く付き、刃中は金筋が入る。釯子は乱れ込み、小丸に返る。
「特徴 detailed」
陸奥大掾隊花盛宗、初銘を安宗と切る。出生地は不明でですが、初め江戸の大和守安定の門に入り、その後京の近江守久道の門に学んでいる。寛文12年(1672)に扶持50石で弘前藩お抱えの鍛冶となり、さらに藩の斡旋により陸奥大掾を受領し陸奥大掾橘盛宗と改銘する。元禄4年(1691)鬼籍に入る去年70歳。
「拵 koshirae」
ハバキ(habaki) :
鍔(tsuba) :素銅地木瓜形勝虫の図(銘:英秀 花押)
縁頭(fhchikashira):縁は素銅地金色絵 葡萄の図。
目貫(menuki) :柊に傘の図。
柄(tsuka) :鮫革は親粒が付き、柄巻は正絹黒の諸摘み巻。
鞘(saya) :変わり塗貝散し鞘。
「刀身の状態 condition of blade」
研ぎ:
傷: