特別保存刀剣 新刀上作 葵紋 康継以南蛮鉄 一尺六寸九分

NBTHK Tokubetsu Hozontoken. Wazamono Yasutsugu mote nanbantetsu.
新刀上作、業物、人気の江戸三代康継
打拵入。

商品コード: 03-1114 カテゴリー: , , ,

説明

「体配」
鎬造り庵棟、身幅重とも尋常、鳥居反り中鋒。茎は生ぶで筋違い鑢がかかり茎尻は入山形。

「彫り物」
差表には八幡大菩薩が彫られ、差裏には護摩箸と不動明王の梵字が彫られる。

「地鉄」
板目肌よくつみ、総体に柾交じり、地沸付く。

「刃紋」
中直刃に浅く湾れ調となり、刃中小足よく入り、明るく冴える。帽子は直ぐに入り小丸に返る。

「特徴」
江戸三代康継は、二代康継の嫡子として生まれ、右馬助と称した。父没時は幼年の為、叔父である初代康継三男の四郎右衛門の間で跡目争いが起こり、「権現様御取立の家柄」ということで、越前松平家の家老たちや阿倍正之らの仲介により、三代目は右馬助が江戸下坂家を踏襲(江戸三代)し、四郎右衛門が越前下坂家の分家を継ぐことになった(越前三代)。
以降は江戸康継家は明治頃の十二代まで、越前康継家は幕末の九代まで続いている。
本作は反りの具合からみて、明暦から万治頃と思われますが、既に卓越した技量を発揮した作品です。
付属する拵の状態も良く、山吉兵の鍔が付いています。

「拵」
ハバキ:素銅地金着一重の腰祐乗。
鍔  :鉄地木瓜形勝虫影透かしの図(山吉兵)。
縁頭 :頭はっ水牛の角、縁は赤銅魚子地鶏の図。
目貫 :金地獅子の図。
柄  :鮫は親粒が付き巻き鮫、柄巻きは正絹黒の諸摘み巻き。
鞘  :黒呂。

「刀剣の状態」
研:良好です。
傷: 傷は有りません。