説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反り小鋒。茎は磨り上げで鑢目は切、茎尻は一文字に切られる。
「彫物 carving」
彫物は表裏に片チリの棒樋が鎺元で丸留と成る。
「地鉄 jigane」
地鉄は杢目肌が詰み、地沸付く。
「刃紋 hamon」
刃紋は直刃で、所々小互の目と成り小足入る、釯子は直に入り小丸に返る。
「特徴 detailed」
摂州住藤原次包、江戸時代元禄頃(1680〜1709年)の摂津大坂の刀匠、右陸奥藤原包保の門人。作品が非常に少なく貴重な刀でう。
本作は磨り上げられていますが、ほぼ2尺3寸あります。また樋が深く茎が長いので、重量軽くバランス良く居合に仕えます。
また刀身は研ぎ上げたばかりです。320年前の刀で居合を抜いた時、最高の気分になれます。
「拵 Koshirae」
拵のコンディションは良く、ガタツキは有りません。柄糸に切れている所は無く、まだまだ使えます。
金具類は秋の花、秋の虫で揃えています。(The metal fittings are arranged with autumn flowers and autumn insects.)
ハバキ(habaki) :素銅地一重金鍍金の庄内。
鍔(tsuba) :鉄地木瓜形菊透かし。(chrysanthemum)
縁頭(futikasira):鉄地菊の図。(chrysanthemum)
目貫(menuki) :鈴虫の図。(bell cricket)
柄(tsuka) :鮫は親粒が付く、柄糸は正絹黒の諸捻り巻。
鞘(saya) :黒呂。
「刀剣の状態 condition of blade」
研:研ぎ上げたばかりです。The blade has just been polished.
傷:欠点に成るような傷は有りません。