説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重尋常、反りやや浅く鳥居反り中鋒。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は栗尻と成る。「地鉄 jigane」
小板目肌つみ、板目・杢目肌交じり、所々大肌交え、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。「刃紋 hamon」
刃文は互の目に、尖り刃、僅かに丁子刃交じり、足良く入り。刃緑は粗めの沸を交え、沸筋砂流し頻りに掛る。刃中は葉、金筋が栄んに入る。釯子は刃紋成りに入り、先履きかけて深く返る。「特徴 detailed」
大和守安定、生国越前、俗名冨田宗兵衛、最初の師は父で紀州藩工の紀伊國安廣。元和六年、安定5才の時、父安廣共に越前から紀州へ移住、紀州で成人する。父紀伊國安廣は、初代重國死亡後の寛永十三年に、禄高40石で紀州藩のお抱え藩工と成る。その後、寛永二十七年に安定は大和大掾を受領するが、同じ寛永二十七年に父安廣が藩工をお役御免に成ったため、父と共に江戸に下り、二代康継に師事する。彼の刀は切れ味には定評があり、新選組沖田総司の愛刀としても知られる。また最近は人気アニメ刀剣乱舞でも有名になっています。
本作、2尺5寸の刃長を持った生の安定で、良く鍛えた地鉄に、凄く働きの有る刃を焼いている優品です。
付属する拵も素晴らしく、金具類だけでも高価な物です。
大和守安定が市場に出回る事が少ないため、この機会をお見逃しなく。「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢一重の庄内鎺。
鍔(tsuba) :鉄地双龍の図南蛮鍔。
縁頭(futikasira):赤銅地蝙蝠の図。
目貫(menuki) :金地雲龍の図。
柄(tsuka) :鮫は親粒が付き巻き鮫。柄巻きは正絹黒色の諸撮み巻き。
鞘(saya) :黒呂鞘。白鞘、つなぎ。「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。