説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅太く重尋常、鳥居反り大鋒。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は刃上りの栗尻。
「地鉄 jigane」
地鉄は、板目肌が良く詰み刃縁辺から流れ地沸付く。
「刃紋 hamon」
刃紋は互の目乱れ、刃縁微塵に沸が付き砂流しかかり、刃中は金筋が栄んに入る。釯子は乱れ込み小丸に返る。
「特徴 detailed」
吉原荘二刀匠は、本名も同じく荘二といい、昭和20年2月17日に吉原将博(二代国家)の次男として生まれる。祖父に初代:国家(勝吉)、父に二代、国家(将博)、兄に義人がいる。刀匠銘をはじめ賀陽宮恒憲殿下の「恒」と祖父:国家の「家」の字をより「恒家」(昭和45年)と名乗り、後に祖父:初代国家と同じく「国家」(昭和57年)を名乗る。昭和32年、12歳の時より祖父の初代:国家の手伝いを始め、昭和38年より本格的に修行を始め、23才の頃まで10年以上にわたり修行する。昭和40年、製作承認許可を受ける。昭和41年、新作名刀展に初出品し努力賞を受賞、昭和46年より56年まで特賞を11年にわたり連続して受賞し、昭和57年(1982)、37歳の時に無鑑査に認定される。平成15年、映画「ラストサムライ」に刀鍛冶役として出演する。平成20年、東京都指定無形文化財に認定される。
本作、清磨を写した物で、備前伝を得意とする國家刀匠には非常に珍しい作品です。しかし見事に相州伝を焼いており、刃中に栄んに入る金筋は見事です。
この機会に是非手に入れて下さい。
また鑑定書は、倉敷刀剣美術館が発行した、豪華な鑑定賞が付属します。
「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地金着二重。
鞘(saya) :白鞘。
「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。