岐阜県重要無形文化財
無鑑査刀匠

美濃國兼國作 二尺四寸四分 打刀拵入



濤乱刃の名手、二代尾川兼國の逸品。
良く鍛えた地鉄に焼いた濤乱刃が見事です。
拵は勝虫の一作金具で作られています、ぜひなたのコレクションに加えて下さい。
Mukansa tousyo Minonokuni Kanekuni saku.
He is important Intangible Cultural Property of Gifu prefecture.

【登録 Reggistration Code】
平成17年6月22日 岐阜県第76818号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
73.8cm
【反り Curvature】
2.0cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)美濃國兼國作
(裏)平成十七年六月吉日
【元幅 Width at the bottom part of blade】
35.1mm
【先幅 Width at the top] 
26.4mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
7.5mm
【先重 Thickness at the top】
5.6mm
【重量 Weight】
刀身960g 抜身1308g
Blade Just 960g With out saya 1308g.
【時代 Period】
平成 / Heisei period.

 

商品コード: 02-1576 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造庵棟、身幅太く重尋常、鳥居反り中鋒、茎は化粧鑢がかかり、茎尻は栗尻。

「地鉄 jigane」
地鉄は小板目肌が良く詰み、地沸厚く付く。

「刃紋 hamon」
刃紋は濤乱刃(とうらんば)で、刃緑沸が厚く付き砂流しかかり、刃中は金筋が盛んに入る。釯子は乱れ込み掃き掛け小丸に返る。

「特徴 detailed」
美濃國兼國、本名尾川光敏、昭和28年生まれ、岐阜県山県市在住、師は父の尾川兼圀。
兼國刀匠は会社員をしていましたが、昭和61年33歳のときに父に弟子入りします。二代目を継承したのちは「兼國」を名乗りました。初代・二代目ともに「かねくに」と読みますが、初代兼圀とは違い、二代目は「國」という漢字を用いている。
その後、「新作刀展」にて、毎年最高賞の文化庁長官賞、日本美術刀剣保存会会長賞、薫山賞の数々の特賞を受賞し、平成21年に無鑑査認定を受けた。
兼國刀匠の作品の特徴は、打ち寄せる大きな波を思わせる相州伝の濤乱刃と呼ばれる刃文で、これは先代も得意とした刃紋です。その技法を受け継ぎ発展させ、数々の刀剣を作刀し、平成31年には「平成の名刀・名工展」において名工選を受賞した。
作刀活動以外にも、平成23年には全日本刀匠会理事兼東海地方支部の支部長を務め、日本刀の文化保持と今後の発展に尽力しています。
そして、本年(令和5年3月)岐阜県重要無形文化財に認定されました。
本作、良く鍛えた地鉄に得意の濤乱刃を焼いた逸品です、付属する拵は勝虫の一作金具です。
前オーナーは新品で買ってから大切に保管されていたと言う事です。鞘の差裏の鐺付近に少し塗りの有れた所が有りますが、その他は完品です。是非あなたのコレクションに加えて下さい。

「拵 koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地金着一重。
鍔(tsuba):鉄地木瓜形勝虫の図。
縁頭(fuchikashira):勝虫の図。
目貫(menuki):勝虫の図。
柄(tsuk):鮫は親粒が付く。柄巻きは正絹紺色の諸捻り巻き。
鞘(saya)    :黒笛巻き塗り。

「刀身の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。