保存刀剣
隠岐国住人沖光作之 二尺四寸二分半 白鞘入



島根県隠岐の島の名工、原沖光刀匠の備前長船長光写しの太刀。
鎌倉時代の太刀の原姿を想わせる出来です。
Hozon Token Okinokuni junin Okimitsu kore tsukuru.
This sword is copy of Bizen Osafune Nagamitsu’s Tachi.
This reminds us of the orijinal form of Tachi in the Kamakura period.

 

【登録 Reggistration Code】
昭和51年12月15日 島根県第25072号
【種別 Category】
太刀 Tachi
【長さ Blade length】
73.4cm
【反り Curvature】
2.4cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)隠岐国住人沖光作之
(裏)昭和丙辰年八月日
【元幅 Width at the bottom part of blade】
33.8mm
【先幅 Width at the top] 
23.7mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
8.2mm
【先重 Thickness at the top】
5.8mm
【重量 Weight】
刀身906g
Blade Just 906g.
【時代 Period】
昭和後期 / Late of the Showa period.

 

商品コード: 02-1550 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造庵り棟、身幅やや太く重厚く、腰反り小鋒。茎は生で化粧鑢がかかり、茎尻は栗尻。

「樋 carving」
片チリの棒樋が鎺元で丸留と成る。

「地鉄 jigane」
地鉄は、板目肌が流れ、小板目が交じり、地沸が付く。

「刃紋 hamon」
刃紋は、逆ごころの互の目丁子で、長い足が盛んに入り、焼刃は匂口に柔らか味があり、刃中も匂が満ちて明るい。帽子はわずかに弛んで先小丸に返る三作帽子。

「特徴 detailed」
沖光、本名は原寛、父の初代沖光が興した包丁など打刃物業「隠岐沖光刃物」の二代目で、昭和三年の生まれ。子供の頃から父の傍らで鍛冶の手伝いをし、戦時中は陸軍の受命刀工に認定された父を補佐して刃味の良い軍刀を鍛造していた。その技術を受け継ぎ、戦後再び打刃物を製作する傍らで備前古作の再現を研究し、殊に長舩長光を想わせる互の目丁子の出来を得意としている。
本作も得意の長光写しで、鎌倉期の豪壮な太刀を再現しています。

二代目沖光・原 寛さん(隠岐沖光刃物)

「拵 koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢地金着二重。
鞘(saya)    :白鞘。

「刀身の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。