特別保存刀剣
大磨上 無銘 伝(備州長船義光)
二尺二寸六分
打刀拵入、白鞘付


Tokubetsu Hozon Token Mumei den Bisyu Osafune Yoshimitsu.
Introduction of the Maeda family of Toyama Domain.

商品コード: 02-1442 カテゴリー: , ,

説明

「体配 style」
大磨り上げ、鎬造、庵棟、身幅尋常、元先に幅差ややあり、反り深くつき、中鋒、

「地鉄 jigane」
小板目肌よく詰んだ鍛えに地沸つき、淡く映りごころ立つ。

「刃紋 hamon」
刃文は互の目主調に小互の目、角ばる互の目、片落風の互の目など交じり、足よく入り、小沸つく。
帽子はのたれ込み、小丸に返る。

「特徴 detailed」
備前鍛冶の中でも最大の流派となる長船派は、鎌倉時代中期の光忠を祖とし、その後は長光や景光などの名工を輩出し大いに繁栄。古くから諸大名や武将からも長船物と慕われて人気を博している。
長船義光は、備前国長船派兼光の弟と言われる人物。
兄・兼光は相州伝を完成させた相州正宗の門人で、長船義光も備前伝に相州伝を加味した相伝備前の作風が特徴。
長船物では最も地鉄が綺麗と言われる父の景光と遜色なく、また刃文は兄の兼光に似て小互の目丁子が多い。
本作は付属する拵も素晴らしく、鞘に入る金蒔絵の梅鉢紋から、富山藩前田家の伝来と思われる。
大名物は少なく、手に入れるチャンスです。

「拵 koshirae」
ハバキ:素銅地金着一重の一文字。
鍔  :赤銅地木瓜形、
縁頭 :縁は赤銅魚子地秋草の図、多分古美濃でしょう。頭は水牛の角で、梅鉢紋が金象嵌される。
目貫 :金地獅子の図。
小柄 :素銅地、柾目模様に梅鉢紋が入る。
笄  :素銅地、割笄で柾目模様に梅鉢紋が入る。
柄  :鮫は親粒が付き、柄巻きは正絹灰紺の諸摘み巻き。
鞘  :黒呂、梅鉢紋が金蒔絵で入る。

「刀身の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷: 欠点になるような傷はありません。