新刀 奥州住兼定(二代) 二尺三寸一分 白鞘入

商品コード: 02-1277 カテゴリー:

説明

「体配」
鎬造り庵棟、身幅重とも尋常、鳥居反りで反り頃合、中峰。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は栗尻。

「地鉄」
板目肌が流れ柾となり、地沸が厚く付いて鉄色青く冴える。

「刃紋」
湾れ互の目、尖り刃や丁子刃を交え、刃縁には小沸が厚く付き砂流しかかり、刃中に金筋稲妻が入る。ボウシは火炎風に掃きかけ小
丸に返る。
「特徴」
美濃国の名匠、和泉守兼定(之定)の孫にあたる古川清右衛門兼定が弘治年間(1555~1557)に会津領主、芦名盛氏に俸禄二百石を
給わり会津に移住し、会津兼定家の開祖となる。清右衛門兼定の子、古川孫四郎兼定は本国美濃より松平結城秀康の求めにより越前
に移住、さらには文禄の始めに会津に来住した。慶長年間には藩主、蒲生氏郷に仕えて会津兼定初代となる。
本作は古川孫四郎兼定の子、会津兼定二代孫一郎の作品である。サーベルに入れられたのかハバキ元が細くなっていますが、茎は生
で区も送られていません。地刃は冴えており見ていても飽きません。会津兼定は後代になると直刃が多くなってきますが、本作は
美濃伝の香りを色濃く残した、二代会津兼定の逸品です。
また参考に載せている押し型ですが、右側が二代兼定、左側が三代兼定です。銘を見比べても分かるように本作は二代会津兼定です。
保存審査に出してみてください。

「拵」
ハバキ :銀無垢一重の縦鑢。
白鞘が付属。

「刀剣の状態」
研ぎ:概ね良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。