説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反り中鋒。茎は生で鑢目は鷹の羽、茎尻は入山形。
「彫物 carving」
片チリの棒樋がハバキ下に掻き流し。
「地鉄 jigane」
板目肌が流れ柾と成り、肌白気る。
「刃紋 hamon」
互の目乱れ、刃緑沸付き砂流しかかり、刃中金筋が栄んに入る。釯子は乱れ込み小丸に返る。
「特徴 detailed」
國秀、本名は丹羽蒲一、関市住、明治31年6月29日生まれ、元陸軍寿命刀工、戦後も少ないながら作刀する。
本作は昭和30年代~40年代頃に作刀されたものだと思われます。異鉄を混ぜた肌物の鍛えに互の目を焼いた特徴のある刀身です。付属する拵は最近作られたもので、全て濃州堂の金具で作られている事から、濃州堂で作られた物だと思われます。そのため鍔は前後逆には入らないくらいキッチリと作られており、鞘へ刀身は気持ちよくスムーズに納まります。
また、状態から見ると居合や試斬では未使用だと思われます。
重量軽くバランス良く、拵も新品状態なので、ご購入後直ぐに居合で使えます。
「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢一重の牡丹祐乗。
鍔(tsuba) :鉄無垢鏃の図。
縁頭鐺(futikasira-kojiri):銀無垢鏃の図。
目貫(menuki) :銀無垢鏃の図。
柄(tsuka) :親粒が付き、多分巻き鮫。柄巻きは正絹黒の諸捻り巻き。
鞘(saya) :乾漆黒石目。
「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。