品番 03-1075
委託品
古刀 月山 一尺二寸二分 白鞘入
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種別Category | 脇差 | 刃長Blade length | 37.1cm |
反りCurvature | 0.9cm | 目釘穴a rivet of a sword hilt | 2個 |
元幅Width at the bottom part of blade | 31.2mm | 先幅Width at the top | 22.5mm |
元重Thickness at the bottom part of blade | 7.5mm | 先重Thickness at the top | 4.8mm |
重量Weight | 刀身のみ374g | 時代Period | 室町時代 |
銘文Signature and Date | (表)月山 | ||
登録Registration Code | 昭和44年12月16日 山形県教育委員会 |
品番 03-1075
<体配>
平造り庵棟、身幅やや太く重厚く、鳥居反り中鋒。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は栗尻。
<地鉄>
綾杉肌。
<刃紋>
互の目。
<ハバキ>
素銅銀着の一重。
<特徴>
月山、出羽国月山の霊場に住んだ鬼王丸を元祖とされ、以来、月山の麓では刀鍛冶が栄え、鎌倉期から室町期にかけては、月山の銘を刻んだ刀剣は、実用性の高さと綾杉肌の神秘さから、武士階級の需要が高かったもの思われます。特に室町期の寛安、近則、軍勝などの刀工が知られています。戦国時代の乱世が終わり、江戸時代の平和な時代に入ると、月山鍛冶はいったん途絶えることになりますが、幕末になると月山鍛冶の末裔、「弥八郎貞吉」が大坂に移住し、鍛刀に励み、「貞吉」は二十代の文化年間に、「水心子正秀」のもとで鍛刀技術を修業しました。貞吉が44歳の時、江州犬上村より養子を迎えますが、この人が明治期において、「帝室技芸員」として有名な、「初代の月山貞一」であります。
本脇差は室町末期の物だと思われます。
<拵え>
白鞘が付属。
<刀剣の状態>
研ぎ: 古研ぎのため、薄錆とヒケ傷が有りますが、研ぎ直せば取れます。
傷: 欠点に成るような傷は有りません。