説明
「体配 figure」
諸刃造りで鎬高く、重が薄い。
「地鉄 jigane」
地鉄は柾目で地沸付く。
「刃紋 hamon」
刃紋は、小沸出来の中直刃で、砂流しかかる。釯子は直ぐに入る。
「特徴 detailed」
文殊重國、紀州藩のお抱え藩工、初代重國は生国大和で手掻派の刀工、徳川家康の招へいにより駿府へ参じる。その後、駿河に入府した家康の十男頼宣の紀州移封に 従い和歌山に移住する。重國の作柄は相州伝と大和伝の二種類が有ります。また日光東照宮所蔵の重國(南紀重國)の刀は国宝に指定されており、江戸時代初期の 代表的刀工です。重國の文珠家は幕末まで続きますが、三代までが飛び抜けて出来が良いと言われています。
本作は、本年10月から12月まで、和歌山城歴史館で開催した「南紀重国とその時代」に展示していた、二代金助重國の槍です。重國の槍は珍しく大変貴重です。是非コレクションに加えて下さい。
「拵 Koshirae」
鞘(saya) :白鞘
「刀剣の状態 condition of blade」
研:概ね良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。