新々刀 紀州住永重 五寸九分 合口拵入


御勝山永貞の門下永重の短刀、柾目に絡んだ沸が最高です。
本刀工の作品は少なく、大変貴重です。
Shinshinto Kisyu ju Nagasada.
I think, he is a apprentice of Okachiyama Nagasa.
His works are rare and valuable.

 

 

【登録 Reggistration Code】
平成14年8月15日 香川県ろ第29404号
【種別 Category】
短刀 Tantou
【長さ Blade length】
18.1cm
【反り Curvature】
0.2cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)紀州住永重
【元幅 Width at the bottom part of blade】
18.4mm
【先幅 Width at the top] 
12.5mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
5.0mm
【先重 Thickness at the top】
3.2mm
【重量 Weight】
刀身66g / Blade Just 66g.
【時代 Period】
江戸時代後期
The latter of Edo period.

商品コード: 04-1124 カテゴリー:

説明

「体配 style」
冠落し造り庵棟、身幅細く重薄い、反り僅かでふくら程よく枯れる。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は刃上りの栗尻。

「地鉄 jigane」
板目肌が流れ柾と成り、地沸付く。

「刃紋 hamon」
刃文は直刃調の小互の目が湾れ、刃緑細かな沸が絡み砂流しかかり。、刃中は柾目に沸が絡んで簾刃風と成り金筋が入る。釯子は一枚釯子。

「特徴 detailed」
紀州住永重、銘鑑漏れの刀工ですが、御勝山永貞の門下と思われます。理由は永貞が紀州藩で作刀していた事、永重の”永”が永貞と同じこと、地鉄が板目肌が流れ柾と成る、特に刃紋は永貞と類似しています。多分、永貞と一緒に紀州藩に来て、そのまま住み着いたのか、紀州藩の人間が弟子入りしたのかの、どちらかと思いますが、永貞と酷似した地鉄と刃紋を焼くことから、元々永貞の弟子で協力工だったのでしょう。
本作は女性の御守刀と作られた物で、幕末の上品な懐剣拵に入っています。
是非、保存刀剣に挑戦して下さい。

「拵 Koshirae」
拵(koshirae):黒呂塗合口拵。
ハバキ(habaki) :素銅地金鍍金の腰祐乗。
目貫(menuki) :夫婦鳥の図。
笄(kougai):竹製の割笄。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。