説明
「体配 style」
平造り庵棟、身幅やや太く重尋常、反り僅かふくら程良く枯れる。茎は生で筋違い鑢がかかる、茎尻は栗尻。
「地鉄 jigane」
杢目肌が良く詰み、地沸厚く付く。
「刃紋 hamon」
刃紋は互の目乱れ、刃緑微塵に沸が付き砂流し栄んにかかり、刃中は金筋が栄んに入る。釯子は刃紋成りに入り小丸に返る。
「特徴 detailed」
岩戸、本名 山口実、銘は他に「筑州住岩戸作」「筑州住山口安宗作」とも切る、明治43年8月15日生、福岡県筑紫郡珂川町にて作刀していた刀匠です。師は森園素有刀匠。
本作、山口刀匠が78才の作品ですが、何の破綻も無く綺麗に焼き上げています。特に互の目乱れの刃紋は素晴らしく刃の働きは最高です。付属する小刀拵もセンス良く纏まっており凄く良いです。
コレクションに最適ですが、居合、試斬の前差しに如何ですか、ムッチャカッコいいですよ!
「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢金鍍金の腰祐乗。
鍔(tsuba) :水牛角木瓜形。
縁頭(fhchikashira):縁は四分一鱗模様、頭は水牛の角で変わり形。
目貫(menuki) :銅地金鍍金龍の図。
柄(tsuka) :鮫は親粒が付く、柄糸は牛表革細糸の諸捻り巻き。
鞘(saya) :黒呂、返り角が付く。
「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。少しヒケが有りますが目立ちません。
傷:欠点に成るような傷は有りません。