保存刀剣
城州伏見住兼常 一尺三寸四分 打刀拵入



九代濃州関住兼常の伏見打ちの脇差、豪壮な大鋒。
彼は相模守政常入道の父親で、小牧長久手の戦のおり、家康の為に槍百筋作った事で有名です。
Hozon token Josyu Fushimi ju Kanetsune.
He is 9 generation Nosyu Seki ju Fujiwara Kanetsune.
And, His sun is Sagaminokami Masatsune.

 

 

【登録 Reggistration Code】
平成21年2月10日 大阪府第122766号
【種別 Category】
脇差 Wakizashi
【長さ Blade length】
40.5cm
【反り Curvature】
0.8cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)城州伏見住兼常
【元幅 Width at the bottom part of blade】
31.7mm
【先幅 Width at the top] 
28.7mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
6.7mm
【先重 Thickness at the top】
6.0mm
【重量 Weight】
刀身432g / Blade Just 432g.
【時代 Period】
室町末期 / The end of Muromachi period

商品コード: 03-1202 カテゴリー:

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅やや太く重ね尋常、先反り強く大鋒。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は栗尻。

「彫物 carving」
片チリの棒樋が鎺下に掻き流し。

「地鉄 jigane」
地鉄は板目肌に小板目が交じり、地沸付く。

「刃紋 hamon」
刃紋は小沸出来の中直刃、刃緑砂流しかかる。釯子は直ぐに入り尖り気味に返る。

「特徴 detailed」
城州伏見住兼常、他に山城國伏見住藤原兼常等と銘を切る、九代濃州関住兼常と同人。俗名は助右衛門、天正十二年小牧長久手の戦に家康のために槍百筋を鍛えた。後に秀吉の伏見築城と同時に同地に移行し鍛刀した。相模守政常入道の父親。
本作は古刀から新刀へ移行する時期の脇差で、地鉄は既に新刀の地鉄をしている。体配は大鋒で先反りの付いた慶長新刀の姿に成っている。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki):銀無垢一重の縦鑢。
鍔(Tsuba):鉄地唐獅子に牡丹の図。
縁頭(FuchiKashira):赤銅魚子地菊の図。
目貫(menuki):赤銅地菊の図。
柄(Tsuka):鮫は親粒が付き巻鮫。柄糸は正絹卯の花色蛇腹糸の諸撮み巻き。
小柄(Kozuka):赤銅磨き地揚羽蝶紋金象嵌。
鞘(Saya):黒乾漆石目。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。