保存刀剣
於紀州文珠重國造之 一尺一寸七分 小刀拵入、白鞘付


江戸時代の紀州の名工、文珠重國三代の寸延短刀。
文珠重國三代の寸延短刀は非常に珍しです。
Tokubetsu hozon token oite kisyu Monju Shigekuni tsukuru kore with Chisakatana-koshirae and Shirosaya.

 

 

 

【登録 Reggistration Code】
昭和52年11月17日 愛知県第53729号
【種別 Category】
脇差 Wakizashi
【長さ Blade length】
35.4cm
【反り Curvature】
0.6cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 one
【銘文 Signature and Date】
(表)於紀州文珠重國造之
【元幅 Width at the bottom part of blade】
30.0mm
【先幅 Width at the top] 
21.0mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
6.2mm
【先重 Thickness at the top】
4.3mm
【重量 Weight】
刀身304g
Blade just 304g.
【時代 Period】
江戸時代初期 The early of the Edo period.

商品コード: 03-1173 カテゴリー:

説明

「体配 style」
平造り庵棟、身幅重尋常、反りやや浅く小鋒。茎は生で筋違い鑢がかかり、茎尻は剣形。

「地鉄 jigane」
小板目良く詰んで地沸付き、肌が流れる。

「刃紋 hamon」
沸づいた互の目乱れに丁子が交じり、刃中に足が入り砂流しが長くかかる。釯子は直ぐで掃け心になり小丸に返る。

「特徴 detailed」
文殊重國、紀州藩のお抱え藩工、初代重國は生国大和で手掻派の刀工、徳川家康の招へいにより駿府へ参じる。
その後、駿河に入府した家康の十男頼宣の紀州移封に 従い和歌山に移住する。重國の作柄は相州伝と大和伝の二種類が有ります。
また日光東照宮所蔵の重國(南紀重國)の刀は国宝に指定されており、江戸時代初期の代表刀工です。重國の文珠家は幕末まで続き
ますが、三代までが飛び抜けて出来が良いと言われています。
本作、非常に珍しい三代重國の平造りの寸延短刀で、慶長新刀の様な体配をしています。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地金着二重。
鍔(tsuba)    :鉄地葵透かし、銘越前住記内作。
縁頭(fhchikashira):赤銅地金象嵌獅子図。
目貫(menuki) :赤銅地金色絵獅子図。
柄(tsuka) :鮫は親粒が付き巻鮫。柄糸は正絹黒の諸摘み巻。
鞘(saya) :黒呂。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点になるような傷は有りません。