説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反り中鋒。茎は生で鑢目は切、茎尻は栗尻。
「地鉄 jigane」
地鉄は板目肌が肌立ち白気、所々黒ずむ。
「刃紋 hamon」
小互の目乱れ、尖り刃を交え刃縁沸が付き砂流しかかり、刃中は金筋が入る。釯子は刃紋成りに入り小丸に返る。
「特徴 detailed」
98式軍刀拵に入った無銘の刀です。私の鑑定では地鉄、刃紋から見て、末関だと思います。
先祖伝来の刀を出征の際に特注の98式軍刀拵に入れたのでしょう。
刀身のコンディションは当時のままの古研で、ヒケや汚れが有りますが、地刃は良く見えます。研ぎ直して鑑定に出すのも良いでしょう。
98式拵は鞘に多少錆がありますが、コンディションは比較丁良く、金具類のシリアルナンバーは「57]で揃っています。
是非あなたのコレクションに加えて欲しい刀です。
「拵 Koshirae」
鎺(habaki) :素銅地一重の腰祐乗
陸軍九十八式軍刀拵
柄(tsuka) :鮫は親粒が付き、柄巻は正絹帯青茶褐色の諸捻りまき。
鞘(saya) :鉄鞘
「刀剣の状態 condition of blade」
研:古研のため、ヒケや汚れが有りますが、地刃は良く見えます。
傷:肌立っていますが、大きな鍛割れ等の欠点に成るような傷は有りません。