説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反り大鋒。茎は生で化粧鑢がかかる、茎尻は栗尻。
「彫物 carving」
片チリの棒樋が、鎺元で丸留。
「地鉄 jigane」
地鉄は、板目肌が詰み、地沸付く。
「刃紋 hamon」
刃紋は、華やかな丁子刃で、足良く入り砂流しかかる。釯子は乱れ込み小丸に返る。
「特徴 detailed」
雲州住貞法、島根県重要無形文化財保持者、本名小林貞俊、島根県横田町在住の刀匠で小林三兄弟の次男です、師は奥出雲たたらと刀剣館でも鍛刀の実演をされていました。
貞法刀匠は多数の賞を受賞され、平成11年4月9日、弟の貞永刀匠とともに島根県指定無形文化財に認定された。
私は昔数回お会いした事が有りご自宅までお邪魔した事がありますが、とても気さくで愉快な方です、自分達で試し斬りのグループを作り、試斬をされていました。
本作、南北朝期の太刀を磨り上げた姿を再現しています。大鋒が豪壮で綺麗な姿をしています。刀身の重量は軽くバランスが良く、反りも頃合いなので、拵を付ければ抜身が約940gの軽い居合用真剣を作る事ができます。
桐箱付きです。
「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢一重の腰祐乗。
鞘 Saya :白鞘
「刀剣の状態 condition of blade」
研:古研ぎのため、少しヒケが有ります。
傷:欠点に成るような傷は有りません。