日本美術刀剣保存協会 認定書付
兼信作 二尺三寸七分 打刀拵入、白鞘付



Tokubetsu Kicho Token Kanenobu saku with Koshirae and Shirosaya.
兼信は関七流の主軸善定派の刀匠です。本作は戦国時代の太刀の磨り上げです。
拵は最近作られた物なのでコンディションは最高。
茎が長いのでバランスが良く、居合で使えます。
Kanenobu was a swordsmith of the Zenshyo school, the main axis of the Seki 7 school. This piece is a Tachi suriage from the Sengoku period.
This sword was made in the Sengoku period.
Koshirae is in good condition as it was made recently.
Nakago is long and well balanced and can be used in Iai-do.

 

【登録 Reggistration Code】
昭和27年10月5日 鹿児島県第1930号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
71.8cm
【反り Curvature】
1.96cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
2個 Two
【銘文 Signature and Date】
(表)兼住
【元幅 Width at the bottom part of blade】
29.0mm
【先幅 Width at the top] 
20.1mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
7.4mm
【先重 Thickness at the top】
5.6mm
【重量 Weight】
刀身775g 抜身1080g
Blade Just 775g With out saya 1080g.
【時代 Period】
室町時代後期 / The late of Muromachi period.

商品コード: 02-1605 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅やや細く重尋常、やや腰反り中鋒。茎はですが区が少し送られ鷹の羽鑢がかかる、茎尻は栗尻。

「彫物 carving」
片チリの棒樋が鎺下で丸留と成る。

「地鉄 jigane」
地鉄は板目肌に杢目が交じり、白気映りが立つ。

「刃紋 hamon」
刃紋は互の目乱れ、刃緑荒沸が付き、刃中は稲妻が入る。釯子は乱れ込み小丸に返る。

「特徴 detailed」
兼信、関七流の主軸善定派の刀匠で、同銘が室町時代初期から江渡時代中期まで継承される。
本作は、室町時代後期永禄頃の兼信だと思われます。やや腰反りの姿を残しながら戦国時代の太刀姿をしています。
元々は二尺五寸程の太刀だった物を江戸時代に磨り上げ、打ち刀にした物です。
登録証の銘は”兼住”と成っていますが、茎の銘を良く見ると”住は信”と読め、また”信”の下に”作”の字が薄く残っているような感じです。
昭和27年の登録審査時に適当に名を読まれて”兼住”と登録された物と思います。しかし昭和43年の特別貴重刀剣の審査時は刀身の出来と銘を良く読み取って”兼信作”と認定されたと思われます。茎を普通に見れば銘は”兼住”と読めますので、現状の登録証でも問題ありません。
拵は最近作られた物なので、コンディションが良く、また茎が長いのでバランス良く居合で使えます。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢一重の腰祐乗。
鍔 (Tsuba)    :鉄地龍の図。
縁頭 (FuchiKashira) :波龍の図。
目貫 (Menuki)  :雲竜の図。
柄 (Tsuka)   :鮫は親粒が付き巻き鮫。柄巻きは豚表革の諸捻り巻き。
鞘 (Saya)  :貝散し鞘で鯉口に鮫を巻き研ぎ出し。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:古研ぎのため曇っており、ヒケが有ります。
傷:欠点に成るような傷は有りません。