保存刀剣
陸中國宗明(久保田宗明) 二尺一寸七分 打刀拵、白鞘付

 
新々刀中上作、固山備前介宗次の高弟、一関士宗明の作品。
珍しい直刃の作品、直刃の作品は彼の差料と伝わる。
また重量軽くバランス良く、樋が深く。拵もシッカリとしており、女性の居合に最適です。
Hozon Token Rikuchu ju muneaki(Kubota Muneaki) with Koshirae and shirosaya.
This sword is SuinShinto Chujosaku.
His Suguha blade work is said to have been made for himself
This sword is light and good balance, also He-bori is deep.
The Koshirae is good condition so perfect for Iai-do.

 

 

 

 

【登録 Reggistration Code】
平成29年1月21日 東京都第316669号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
65.7cm
【反り Curvature】
1.5cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
2個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)陸中國宗明
【元幅 Width at the bottom part of blade】
30.0mm
【先幅 Width at the top] 
22.4mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
6.1mm
【先重 Thickness at the top】
4.7mm
【重量 Weight】
刀身572g 抜身837g
Blade just 572g With out saya 837g.
【時代 Period】
江戸時代後期
The latter of Edo period.

商品コード: 02-1561 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反り中鋒。茎は2寸ほど磨り上げらていますが、オリジナルの化粧鑢が残っています。茎尻は一文字に切られる。

「彫物 carving」
片チリの棒樋がハバキ下で丸留。

「地鉄 jigane」
地鉄は小板目肌に、杢目肌が交じり地沸厚く付く。

「刃紋 hamon」
刃紋は小沸出来の中直刃、刃縁砂流しかかり、刃中金筋が入る。釯子は直ぐに入り小丸に返る。

「特徴 detailed」
陸中國宗明は本名を保田宗明、初名を文吉といい、一関藩田村家の藩士です。嘉永頃、藩命により江戸へ上り桑名藩の刀工固山宗次の門人になり、
安政三年に23歳で宗次の技を会得し宗明の銘をもらい、一関士宗明と号するようになります。銘は、一関士宗明、陸中一関住久保田宗明とも切る。
作柄は師が得意とした備前伝互の目乱刃を焼き、匂に沸を強調し特に切れ味に意を注ぐと云われた刀匠ですが、自身の差料は直刃を焼いた言われます。
本作、良く鍛えた地鉄に中直刃を焼いた刀で、宗明自身の差料だったのでしょうか。
刀身は重量軽く反りも頃合いで、バランス良く。拵はシッカリしており、鑑賞用以外に、居合で使えます。是非、女性の居合用真剣として使って下さい。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地銀着一重の縦鑢。
鍔(tsuba)    :鉄桧垣鑢目布目象嵌(図柄は不明、古い物)。
縁頭(futikasira):赤銅魚子地武者の図。
目貫(menuki) :赤銅地武者の図。
柄(tsuka) :柄は親粒が付き、柄巻きは正絹焦茶色の諸撮み巻き。
鞘(saya) :鯉口は千段刻みで濃緑に塗られる、千段以外は茶石目。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。