岐阜県重要無形文化財
現代刀 濃州関住藤原兼房作 二尺四寸六分 白鞘入



第二十三代藤原兼房の元幅が35.5mm有る豪壮な作品です。
精緻な地鉄に厚い沸のついた互の目乱れが最高です。
Modern sword Nosyu Seki ju Fujiwara Kanefusa saku.
He is 23 generation Fujiwara Kanefusa.
Also, He is important Intangible Cultural Property of Gifu prefecture.

 

【登録 Reggistration Code】
昭和54年9月21日 岐阜県第56143号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
74.7cm
【反り Curvature】
1.8cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
2個 Two
【銘文 Signature and Date】
(表)濃州関住藤原兼房作
(裏)昭和五十四年八月吉日
【元幅 Width at the bottom part of blade】
35.5mm
【先幅 Width at the top] 
25.7mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
7.4mm
【先重 Thickness at the top】
5.8mm
【重量 Weight】
刀身866g / Blade Just 866g.
【時代 Period】
昭和後期 / Late of the Showa period.

 

商品コード: 02-1553 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅太く重尋常、中間反り中鋒が延び心と成る。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は栗尻。

「彫物 carving」
片チリの棒樋がハバキ下に掻き流し。

「地鉄 jigane」
地鉄は小板目が良く詰み、地沸厚く付く。

「刃紋 hamon」
刃紋は互の目乱れ、刃緑厚く沸が付き、砂流しかかり、刃中は金筋が入る。釯子は乱れ込み小丸に返る。

「特徴 detailed」
二十三代藤原兼房、本名は加藤鉀一、明治33年2月8日生まれ、元陸軍受名刀工、室町時代から続く藤原兼房の二十三代目。 戦前は帝展で入選、入賞、戦後は作刀技術発表会、特選、優秀賞を受賞、昭和天皇、皇后陛下の御前にて栄誉ある鍛錬をし、皇太子殿下 (今上天皇)、ブラジル大統領、ヘレンケラー女史等に献上、また大相撲の夏場所(名古屋場所)の勝利者賞を作刀する。
本作、兼房刀匠の79才の作品ですが、衰えるどころか更に円熟味を増した、豪壮な素晴らしい作品です。
また目釘穴が2個開いていますが、付いている登録証は文化庁の作刀承認番号が記載された物で、目釘穴の数は2個と記載されているので、生の目釘穴数です。

「拵 koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢二重の金鍍金。
鞘(saya)    :白鞘(鞘書き有り)。

「刀身の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。