現代刀 肥後住兼重作 清磨写(赤松太郎の父)二尺四寸七分 白鞘入



赤松太郎の祖、兼重刀匠の清麿写し。
体配だけで無く、刃中を縫う金筋が清麿そのものです。
Modern sword Higo ju Kaneshige saku with Shirosaya.
Kaneshige is Akamatsu Toro’s father.
And, this sword copy of Kiyomaro.


 

【登録 Reggistration Code】
昭和55年4月17日 熊本県第41136号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
74.9cm
【反り Curvature】
2.2cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)肥後住兼重作
(裏)昭和五十五年初春
【元幅 Width at the bottom part of blade】
34.3mm
【先幅 Width at the top] 
27.1mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
7.0mm
【先重 Thickness at the top】
5.7mm
【重量 Weight】
刀身880g
Blade Just 880g.
【時代 Period】
昭和後期
The latter of the Showa period.

商品コード: 02-1522 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅太く重尋常、鳥居反り大鋒。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は栗尻。

「彫物 carving」
表裏に薙刀樋と添樋が入る。

「地鉄 jigane」
小板目肌が良く詰み、地景入り地沸厚く付く。

「刃紋 hamon」
丁子刃、刃縁銀筋が縫い、砂流しかかり足良く入る、刃中は金筋、稲妻が入る、清麿のような刃文です。釯子は乱れ込み小丸に返る。

「特徴 detailed」
肥後住兼重、本名は木村兼重。熊本県八代市二見町で鍛刀していた刀匠です。昭和十七年栗原昭秀に入門、戦時中は軍刀を作刀、刀匠位列では大業物として認められる。木村家は人吉藩相良家の抱鍛冶の家柄で、現在も 兼重刀匠のご子息、お孫さん達が、銘に「赤松太郎」を冠し、脈々と木村家の伝統を守っておられます。ちなみに兼重刀匠の弟が赤松太郎直幸、長男が赤松太郎兼嗣(木村兼定)、二男が赤松太郎兼照(木村兼弘)、 三男が赤松太郎兼裕(木村 馨)、お孫さんが赤松太郎兼光(木村光宏)、赤松太郎兼幸(木村安宏)です。
また木村家は自家製鋼の玉鋼を使う事も有名で、菊池川河口の玉名の海岸で堆積した海砂鉄を使っています、そのため地鉄は黒く独特の雰囲気を醸し出しています。ちなみに菊池川中流で取れた河砂鉄を使って作刀していたのが、延寿鍛冶や同田貫一門です。
本作は、源清麿の写しです、身幅は太く大鋒の刀姿に丁子刃を焼き、砂流しかかり刃中に金筋が縫う刃文も清麿そのものです。
まさしく赤松太郎の清麿写しの原型ですが、本作はより清麿に近い素晴らしい出来です。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢一重の庄内。
鞘(saya) :白鞘。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。