説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重尋常、中間反りで中鋒。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は刃上りの剣形。
「地鉄 jigane」
地鉄は小板目が詰み、細かな地沸が付く。
「刃紋 hamon」
刃文は互の目乱れ、尖り刃を交え、刃縁砂流しかかり、刃中に金筋が働く。釯子は波紋成りに入り先掃きかけ小丸へ返る。
「特徴 detailed」
丹波守藤原照門は宗九朗といい、美濃伝関七流の善定家に属し、俗名を善定惣右衛門と称しました。初銘は兼門で、善定家の頭領であった氏房が名古屋に移住すると後を継いで関鍛冶の鍛冶頭を務めました。新撰組局長の近藤勇の愛刀としても知られる丹波守藤原照門は万治1658年頃の関を代表する刀工です。はじめ丹波大掾を任官し、万治2年丹波守を受領すると同時に照門と改銘しました。当時照門はなかなかの人気工であったため、於関善定作之のほか、武州於江戸以南蛮鉄作之 、於桑名以地金下作之など、各地に出向いて作刀したことが遺作の茎に刻されて残ります。照門を名乗ったのは一代限りで次代からは兼門銘に復しその銘は現代まで続きます。
貴重な丹波守照門の刀、上品な拵も付いています。この機会に是非コレクションに加えて下さい。
「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地一重の横鑢。
鍔(tsuba) :鉄地花菱透かし鍔。
縁頭(fhchikashira):縁は赤銅地加賀象嵌、頭は水牛の角。
目貫(menuki) :赤銅地武者の図。
柄(tsuka) :柄巻は正絹えんじ色の諸摘み巻。
鞘(saya) :黒呂。
「刀剣の状態 condition of blade」
研:概ね良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。