説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重尋常、中間反りで中鋒。茎は大磨り上げで鑢目は切、茎尻は一文字。
「地鉄 jigane」
小板目肌よく詰んだ精美な鍛えに、地沸微塵に厚くつき、細かな地景入る。
「刃紋 hamon」
刃文は中直刃に小足入り、匂深く小沸よくつき、細かな砂流しかかり、地刃共に明るく冴える。釯子は直ぐに入り小丸に返る。
「特徴 detailed」
初代忠吉は肥前鍋島藩の抱え工で、慶長元年藩命により一門の宗長と共に京の埋忠明寿の門に入り、忠吉は鍛刀を、宗長は刀身彫刻を学び、同三年に帰国して佐賀城下に住し、藩の庇護のもとに一門は大いに繁栄しました。その後、武蔵大掾を受領し、名を忠広と改めると同時に源姓から藤原姓に替えている。銘は制作年代によって変遷があり、肥前国忠吉と五字銘に切る「五字忠吉銘」肥前国住人忠吉と切る「住人忠吉銘」そして「武蔵大掾忠広銘」などに大別されている。
この刀は、五字忠吉銘を惜しげもなく磨り上げられていますが、小板目肌よく詰んだ精美な鍛えに、地沸微塵に厚くつき、細かな地景入る。刃文は中直刃に小足入り、匂深く小沸よくつき、細かな砂流しかかり、地刃共に明るく冴えています。元々は昭和26年に元岡山藩主の池田家から出た物で、その他の刀と一緒に長年コレクターが秘蔵していたものですが、今年の春に放出されました。
そのため審査も今年の6月申請です。そのため鑑定書は今月の中旬に日本美術刀剣保存協会から発送される予定です。また審査は申請小札を見ていただければ分かりますが、保存審査のみで特別保存の審査には出していません。五字忠吉は特保でオリジナルの状態だと350万円くらいしますが、本作は磨り上げのため安く提供できます。今回五字忠吉を安く手に入れるチャンスです。
「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地金着一重の一文字。
白鞘
「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点になるような傷は有りません。