説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅尋常重やや厚く、中間反り中鋒。茎は生で桧垣鑢がかかり、茎尻は刃上がりの栗尻。
「地鉄 jigane」
無地風。
「刃紋 hamon」
刃文は中直刃、釯子は直ぐに入り小丸に返る。
「特徴 detailed」
天照山鍛錬所。鎌倉材木座の光明寺の裏手に、海軍の軍刀鍛錬場があった。天照山鍛錬場である。日露戦争以降錆びない軍刀を求める声は高まり、不銹鋼(ステンレス鋼)を使った軍刀が天照山鍛錬場で製作される。この刀こそ、天照山鍛錬場製の不銹刀。錨印の海軍・鎌倉天照山鍛錬場標章刻印と「天照山鍛錬場作」の銘が刻されて品質が保証されている。
本作、天照山鍛錬場製の不銹刀で、茎には海軍の錨マークが入っている。
また藍鮫皮包鞘に陸戦隊用の前線覆がついていますが、写真にある通り中の鮫革の状態は凄く良いです。
また兜木、縁、鐔、旭日文の大切羽、小切羽に「231」と刻印があり、金具が一切なるを証しています。
「拵 Koshirae」
海軍藍鮫皮包鞘軍刀拵
ハバキ(habaki) :素銅地銀メッキ。
縁頭(fuchikashira):桜文図の縁と兜金具。
目貫(menuki):桜花文三双目貫。
柄(tsuka) :黒漆塗鮫皮包、桜花文三双目貫が付されて茶色糸で巻かれる。
鞘(saya) :藍鮫皮包鞘。
「刀剣の状態 condition of blade」
研:古研ぎですが、概ね良好です。
傷:傷は有りません。