特別保存刀剣
肥前國源宗次(初代伊予掾宗次)
二尺三寸 半太刀拵入



新刀上作。相州正宗の子孫。忠吉と双璧をなす肥前新刀の雄。
慶長新刀の豪壮な刀姿に相州伝を焼いた逸品です。
Tokubetsu Hozon Token Hizenkuni Minamoto Masatsugu(1st generation Iyonojou Masatsugu) with Hantachi-koshirae.
This sword is Shinto jo saku.
He is a descendant of Sosyu Masamune.

 

【登録 Reggistration Code】
昭和32年1月16日 静岡県第15291号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
二尺三寸0分
【反り Curvature】
四分
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
2個
【銘文 Signature and Date】
(表) 肥前國源宗次
【元幅 Width at the bottom part of blade】
31.7mm
【先幅 Width at the top] 
24.7mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
6.4mm
【先重 Thickness at the top】
4.7mm
【重量 Weight】
刀身 732g
Blade Just 732g 
【時代 Period】
江戸初期 The early of Edo period

商品コード: 02-1484 カテゴリー:

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅やや広く重尋常、鳥居反り、大鋒。茎は生で鑢目は切、茎尻は栗尻。

「地鉄 jigane」
小板目肌に杢が交じり、地鉄良く詰み、地沸付く。

「刃紋 hamon」
互の目乱れ、尖り刃を交え、刃緑沸付いて明るく締まり、刃中は葉、小足入る。 釯子は乱れ込み焼き深く、先掃き掛け返る。

「特徴 detailed」
肥前國源宗次(初代)、本名、境三右衛門宗次、銘は肥前國住伊予掾源宗次とも切る。父は境内蔵丞正次で戦国大名鍋島家の家臣。文禄の役では藩主、鍋島直茂に従い朝鮮に渡海している。
宗次の先祖は平安時代まで遡れるが、鍛冶の初代は執権北条時宗の御家人、堺(境)又八郎源真高、彼が相州正宗の娘を娶り、その関係で政宗から十二通りの鍛え、七通りの打ち立て法を伝授された事に始まる。この真高の嫡男が肥前國長瀬に地頭として下ってから、肥前での歴史が始まる。その後、境家の主君は竜造寺家、鍋島家と変わって行く。
初代宗次は境内蔵丞正次の次男。長男の真正は武士の道を歩むため、天正十二年(1584)鍛冶稼業を弟の宗次に譲る。
その後、宗次は慶長十一年(1606)伊予掾を受領するが、同時に掾司ノ頭を拝命する。慶長十六年(1611)知行十四石で鍋島家に召し抱えられ、藩主より多数の注文を受けている。
肥前新刀と言えば忠吉家が上げられるが、実は宗次家の方が少し古い。
本作は伊予掾受領前の慶長初期に作られた物と考えられ、身幅が広く大鋒の豪壮な慶長新刀の姿をしている。
刃紋は家伝の相州伝を焼き、正に先祖の正宗を映したような刀です。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地銀着一重の腰祐乗。
鍔(tsuba)    :鉄地赤銅覆輪太刀鍔。
半太刀金具(Hantachi-kanagu):鉄錆地半太刀金具。
目貫(menuki) :海老の図
柄(tsuka) :正絹の布を柄に巻き、柄巻きは正絹灰紺の諸捻り巻き。
鞘(saya) :焦茶色の叩き塗り。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。