保存刀剣
長廣(美濃千手院)
二尺三寸八分 打刀拵入、白鞘付


Hozon Token Nagahiro minosenjuin
This sword was made in the Kansho era(1460 – 1466)in the Muromachi period.

【登録 Reggistration Code】
昭和35年10月4日 長野県第25904号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
72.0cm
【反り Curvature】
2.0cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)長廣
【元幅 Width at the bottom part of blade】
28.7mm
【先幅 Width at the top] 
19.5mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
6.6mm
【先重 Thickness at the top】
4.2mm
【重量 Weight】
刀身648g Blade Just 648g.
【時代 Period】
室町中期 The midole of the Muromachi period.

商品コード: 02-1461 カテゴリー:

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅やや細く重尋常、腰反り強く中鋒、やや区が送られています。茎は生で鑢目は筋違い、茎尻は刃上りの栗尻。

「彫物 carving」
片チリの棒樋がハバキ下に掻き流し。

「地鉄 jigane」
板目肌に柾交じりよく詰む。地沸微塵につき白気調の映り立つ。

「刃紋 hamon」
小沸出来の、ゆったりとした湾れを基調とした刃に、互の目丁子乱れ、小互の目や小丁子入り、刃縁には砂流しと金線がよく働く。帽子は刃紋なりい乱れこみ、先、火炎状となり、やや深く小丸へと返る。

「特徴 detailed」
美濃千手院派は、平安末期より続く大和国千手院派が、南北朝期に美濃国赤坂に移住した一派です。美濃国赤坂に住し鍛刀しましたので、赤坂千手院とも呼ばれています。祖となる刀匠は、南北朝初期は貞和頃の国長と云われています。美濃千手院派は室町時代後期まで繁栄しました。
長廣は室町中期の寛正頃(1460 – 1466)に活躍した刀匠です。刀身は少し区が送られていますが2尺3寸7分有る事から、元は2尺4寸以上の反りの強い太刀だったと思われます。刀身は古研のため、汚れがあり曇っていますが、研ぎ直せば見違えるでしょう。
また樋が入っているので、居合でも使えます。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :素銅地金着一重の総祐乗。
鍔(tsuba)    :鉄地長丸形槌目。
縁頭(fhchikashira):赤銅魚子地秋草秋虫図(美濃)。
目貫(menuki)   :赤銅魚子地秋草秋虫図(美濃)。
柄(tsuka) :鮫は親粒が付き巻鮫、柄巻は納戸色の諸摘み巻。
鞘(saya) :黒呂。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:古研のため曇っており、汚れ等有ります。
傷:欠点に成るような傷は有りません。