説明
「諸元」
登録:平成2年9月11日 大阪府第106468号
種別:刀
長さ:73.4cm
反り:1.2cm
目釘穴:1個
銘文:無銘
元幅:28.2mm
先幅:20.1mm
元重:7.1mm
先重:4.5mm
重量:刀身のみ770g、抜身1100g
「体配」
鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反りで中鋒。茎は生で、切鑢がかかり、茎尻は栗尻。
「地鉄」
柾目肌がよく練れて柾に添って沸が付き地景入る
「刃紋」
波紋は、直調子に刃緑沸よく付いて砂流しかかり、刃中には砂流しと金線が、しきりに掛かり働きます。帽子は、先掃き掛け小丸へと返る。
「特徴」
勝村徳勝は彦六と称し文化六年(1809)に江戸に生まれた水戸藩士である。
徳宗の門で学び一時江戸に出て細川正義、運寿是一から鍛冶の秘伝を伝えられる。
文久末年(1864)から一門で江戸の水戸藩邸に移る。
作風は運寿是一に影響を強く受け、水戸藩の気質を反映したものが多い。
本作は特勝の特色である柾目肌が良く出ており、柾目に添う様に刃中にあらわれた幾筋もの砂流が見事です。
古研のため、薄錆がありますがこれ以上進行することは無いと思います。
ご希望であれば、税込13万円で研ぎをさせていただきます。
また欠点になるような傷は有りません。
バランスが良いため、重量の割に手持ちが軽く感じます。
付属の半太刀拵は金具類が一作の良い物です、柄糸は切れていますので、無料で巻替えます。
「拵」
ハバキ:素銅地一重の磨き地(元々は金鍍金されていたものが磨り剥がれています)。
鍔 :鉄地木瓜形唐草図。
半太刀金具:四分一地唐草模様金具。
目貫 :赤銅地獅子の図。
柄 :鮫は親粒が付き巻鮫、柄巻は正絹黒色の諸摘み巻き(新品に巻替えます)。
鞘 :青貝散し鞘。
「刀剣の状態」
研ぎ:古研ぎのため、薄錆が有りますが、これ以上の進行はないでしょう。
傷:欠点に成るような傷は有りません。