説明
「体配」
鎬造り庵棟、身幅重とも尋常、鳥居反り中鋒。刀身は一寸五分ほど磨り上げられ、茎は筋違い鑢がかかり茎尻は一文字に切られる。
「地鉄」
小板目肌が実に良く詰み地沸が付く。
「刃紋」
沸出来の互の目乱れ、足良く働き刃中、砂流、金筋が良く働き帽子のたれて先尖りごころに丸く返る。
「特徴」
名門山城伊賀守金道家の二代、三品勘兵衛、初代金道の長男。寛永14年9月16日伊賀守受領。金道家は禁裏御用を承り。関ヶ原合戦の直前徳川家康より太刀千腰の注文を受けた際、在京の鍛冶を金道の支配下に入れる事を条件に注文を引き受け、戦後家康の取次にて日本鍛冶惣匠の勅許を受けました。
本作一寸五分ほど磨り上げられていますが銘は残っており、刀身は金道の特徴がはっきりと出た優作です。
保存刀剣鑑定書は届き次第発送します。
ハバキ:素銅地銀着一重の腰祐乗。
鍔 :鉄地蕨透かし。
縁頭 :肥後赤銅磨き地扇に流水の図。
目貫 :赤銅地武具の図。
コジリ:鉄地金具。
柄 :鮫は親粒が付き巻き鮫、柄巻きは正絹金茶色の諸捻り巻き。
鞘 :暗朱斜め刷毛目。
「刀剣の状態」
研:良好です。
傷: 欠点に成るような傷は有りません。