保存刀剣 土州住紫虹子壽秀 二尺二寸六分 拵入

商品コード: 02-1283 カテゴリー:

説明

<体配>
鎬造り、庵棟。身幅と重ね尋常、反りやや深く付き中鋒、茎は生で化粧鑢がかかり、茎尻はやや刃上がりの栗尻となる。

<地鉄>
地鉄は小板目肌が密に詰み無地風となり、地沸微塵に付く。

<刃紋>
刃文は匂い出来の乱れ刃で、刃区より直刃で焼き出し、四つ、五つの小丁子が合わさった互の目を並べて焼く、沸は刀身の
中程から鋒にかけて沸が強くなる。帽子は直ぐに入り小丸に返る。

<特徴>
壽秀(寿秀、としひで)土佐具同住(現四万十市)。江戸時代後期の刀工で、名を刈谷忠次、のち永尾宇太夫といい初銘を忠国と切った。寛政十二年頃に、藩命で江戸の水心子正秀の門人となり作刀を学び、文化二年に免許を得て翌年土佐に帰国した。決められた滞在期間を守らなかったとして、一時追放島流しとなるが、後に再度帰国が認められ城下で開業したという。銘は、土州刈谷忠国、紫虹子壽秀、永尾壽秀などと切る。左行秀と並び、土佐の新々刀期を代表する刀工として知られ人気も高い。因州の浜部壽秀と混同されたり、希少性から偽銘も多く出回っており、「土佐・紫虹子壽秀」の在銘正真作は意外に少ない。
本作は、貴重な紫虹子壽秀の正真作です。二字銘で「壽秀」と切ってある場合、書体や鏨の向きなどで、ある程度知識があれば浜部壽秀かどうか見分けられますが、間違えて販売されている物もある程で、流通している作品の殆どが浜部眠龍子壽秀です。(鑑定書の無い偽銘も多い)登録は去年の平成30年の高知県登録で、研ぎをかけ保存審査に出して合格しています。
(鑑定書は未着のため、到着次第追って発送致します)

<拵え>
ハバキ:素銅地銀着一重の腰祐乗。
鍔  :鉄地木瓜丸形海龍透かし。
縁頭 :銀無垢雲龍の図。
目貫 :金地這龍図。
柄  :柄巻は正絹納戸色の諸摘み巻き。
鞘  :茶に貝散し。

<刀剣の状態>
研:概ね良好ですが、小さなヒケが有ります。
傷: 欠点になるような傷は有りません。