現代刀  兼道作 二尺二寸九分 鮫革研出鞘打刀拵入

商品コード: 02-1275 カテゴリー: ,

説明

<体配>
体配は鎬造り庵棟、身幅重尋常重、腰反り、中鋒。茎は生で鑢目は鷹の刃ね、茎尻は剣形。
<地鉄>
地鉄は板目肌に地沸付く。
<刃紋>
沸出来の互の目、刃緑砂流しかかり沸付く、刃中は葉、金筋が入る。帽子は乱れ込み小丸に返る。

<特徴>
濃州関住兼道、本名は小島時次郎、明治35年7月生。初め小島勝正の門、のち渡辺勝正の門、初銘は兼時としたが、中山博道氏来関の時、博道の道
の字を賜って、兼道を名乗る。元陸軍受命刀匠、國工員名誉会員権大宗匠、陸軍軍刀技術奨励会入選。戦後は昭和29年に作刀を再開し、作刀技術
発表会では、入選5回、戦前から戦後にかけての関を代表する刀匠です。現在の兼道刀匠は孫で、兼時刀匠は曾孫にあたります。
本作、大戦前の作品で、念入りに鍛錬された刀身に、美濃伝を焼いた一振りで、兼道刀匠の優れた技量が分かります。関の刻印も無いため軍刀では無く、特注で作ったものでしょう。拵もしっかりしているので、居合、試斬に最適です。

<拵え>
ハバキ:素銅地一重の磨き地(ハバキの刃側に切り込みが入っていますが、強度には関係有りません)。
鍔  :鉄地丸形山に松樹の図(埋忠七左の銘が有ります)。
縁頭 :縁は赤銅魚子地松樹の図。
目貫 :赤銅地弓の図。
柄  :白色蛇腹糸葵結菱目組上巻。
鞘  :鮫研出鞘。

<刀剣の状態>
研:良好です。
傷: 欠点に成るような傷は有りません。