保存刀剣 無銘 (固山宗次) 二尺三寸二分 白鞘入

¥600,000 (税込)

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商品コード: 02-1229 カテゴリー:

説明

<体配>
鎬造り庵棟、身幅重尋常、鳥居反りで中峰、やや区が送られているが、茎は生で切り鑢がかかり、茎尻は刃上がりの栗尻。

<彫物>
差し表は倶利伽羅、差し裏は護摩箸と蓮華に、不動明王の梵字が彫られる。

<地鉄>
板目肌良く練れて、地沸が良く付く。

<刃紋>
小沸出来の互の目乱れに、丁字乱れが混じる。帽子は乱れ込み小丸に返る。

<ハバキ>
素銅地金着二重の腰祐乗。

<特徴>
固山宗次は、享和三年奥州白河生まれ、俗名を宗兵衛(惣兵衛)といい、一専斎、精良斎、と号し、兄に宗平・宗俊がいる。宗次の師は加藤綱英 。初めは白河松平家の抱え工であったが、藩が勢州桑名移封後は、江戸に住して桑名藩工として作刀した。その居住地は麻布永坂という。 弘化二年に備前介を受領している。宗次の作刀期間は文政の後半から明治初年の頃までにわたっており、その遺例も非常に多く、作風は備前伝が主 であり、地鉄のよくつんだ綺麗な鍛えに、匂勝ちの丁子乱れを焼いて成功している。
本作、俗に言う「宗次丁子」の典型作で納得の極め。互の目丁子が少し角張って足長く入り、定寸法で区切られてた丁子刃は谷が深く、宗次の最も 得意とする出来の刀身に倶利伽羅が彫られた逸品です。また銘を消した痕跡が有りますが、何か大銘を彫っていたのでしょうか。

<拵え>
白鞘が付属。

<刀剣の状態>
研ぎ: 良好です。
傷: 欠点に成るような傷は有りません。