説明
「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅太く重尋常、鳥居反り中鋒。茎は生で鷹の羽鑢がかかり、茎尻は刃上りの栗尻。
「地鉄 jigane」
地鉄は小板目肌が詰み地沸厚く付く。
「刃紋 hamon」
刃紋は丁子刃で匂口絞まり、足良く入り、砂流しかかる。釯子は乱れ込み小丸に返る。
「特徴 detailed」
濃州住兼信、本名は丹羽清吾、昭和28年生まれ、関市在住。昭和48年、父の丹波兼延に入門師事。昭和55年4月、刀剣類製作承認受領。
昭和58年4月、祖父の刀匠名「丹波兼信」を襲名。作品歴 岐阜城刀寄贈(昭和60年10月)、熱田神宮太刀献納(平成6年8月)。
その他新作刀コンクールでは、幾多の受賞歴を持つ。現在、全日本刀匠会東海地方支部副支部長、関刀匠部会部会長を務められ後進の育成に尽力されています。
本作、刀身は78.4cmと長く身幅広く豪壮で、さらに研ぎ上げたばかりです。また茎が長いのでバランス良く手持ちは軽いです。
鑑賞用の刀に最適ですが、試斬にも使えます。
「拵 Koshirae」
拵のコンディションは良く、柄巻は牛表革の諸捻り巻に巻替えました。
ハバキ(habaki) :銀無垢一重の庄内。
鍔(tsuba) :鉄地木瓜形雲龍の図。
縁頭(futikasira):銀石目地。
目貫(menuki) :松に唐鳥図。
柄(tsuka) :鮫は親粒が付き巻鮫、柄巻は牛表革の諸捻り巻(新品)。
鞘(saya) :黒呂。
「刀剣の状態 condition of blade」
研:研ぎ上げたばかりです。
傷:欠点に成るような傷は有りません。