現代刀 榎本竜義作之 二尺四寸三分 肥後拵入


Modern sword Enomoto Tatsuyoshi kore Tsukuru with Higo-koshirae.
 
無鑑査刀匠榎本貞吉刀匠の長男、竜義刀匠が南北朝期直江志津の大段平を大磨り上げした太刀を再現した作品。
刀身出来は勿論最高ですが、クオリティーの高い肥後拵に入っているのがムッチャ嬉しい!
He is the eldest son of Enomoto Sadayoshi, a Mukansa swordsmith.
This sword is a reproduction of the suriage of Odanbira of Naoesizu in Nanbokutyo period.
It is very rare to find such an art sword in Koshirae, and if you miss this chance, the next one is a long way off!
Also,the new Tsukamaki will be free.

【登録 Reggistration Code】
昭和59年10月17日 静岡県第59823号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
73.7cm
【反り Curvature】
2.4cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)榎本竜義作之
(裏)昭和甲子年仲秋
【元幅 Width at the bottom part of blade】
33.6mm
【先幅 Width at the top] 
27.2mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
7.5mm
【先重 Thickness at the top】
6.0mm
【重量 Weight】
刀身785g 抜身1122g
Blade just 785g With out saya 1122g.
【時代 Period】
昭和後期 / late of Syowa period.

商品コード: 01-2134 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造庵棟、身幅やや太く重尋常、反り深く大鋒、茎は生で化粧鑢がかかり、茎尻は栗尻。

「彫物 carving」
片チリの棒樋が茎尻に掻き通しと成る。

「地鉄 jigane」
板目よく錬れてつみ、処々柾がかり、地沸細かにつき地景が良く働く。

「刃紋 hamon」
のたれ調に互の目・小互の目・丁子風の刃など交じり、足入り、焼幅が広く華やかとなり、沸よくつき、部分的に荒沸となり、金筋入り、砂流し栄んにかかり、刃縁に湯走り小さな飛焼など交える。釯子は乱れ込み小丸に返る。

「特徴 detailed」
伊豆住竜義、本名は榎本栄一郎、銘は貞義とも切る、昭和26年生まれ、榎本貞人刀匠は弟、静岡県三島市住。 月山貞勝の高弟の一人である父、榎本湧水子貞吉氏に鍛刀の技を学ぶ。湧水子貞吉氏は当代きっての相州伝の名人といわれ、月山門下ということもありその地鉄は強いものとなり、相州上工をねらった沸づき刃中よく働いたものとなる。竜義刀匠の鍛えも一見すると小板目がつんではいるものの、仔細に観察するとよく錬れた強い鍛えであることに気づかされる。また、湧水子貞吉氏は刃味が優れていることで知られているが、竜義刀匠の製作した刀剣もよく切れるという。新作刀展では優秀賞初め、奨励賞、努力賞とあまたの賞を受賞している名工ですが、残念ながら令和元年にご逝去されました。
本作は、南北朝期の直江志津の大段平を磨り上げた姿を再現しています。きりっとした太刀姿に美濃伝を焼いた素晴らしい作品です。
付属する拵は肥後拵で、縁頭鐺は鉄地に菊と桐金象嵌で余り見かけない金具です、目貫は素銅地金色絵の剣巻龍、鍔は江戸初期の平安城の太刀鍔です。
本作のような大鋒の美術刀剣が拵に入っているのは非常に珍しく、今回を逃せば中々手に入れる事は出来ないでしょう。
柄巻は無料で新品に巻替ます。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢二重。
鍔(tsuba)    :平安城太刀鍔(江戸初期)。
縁頭(fhchikashira):鉄地肥後菊に桐金象嵌。
鐺(kijiri):鉄地肥後菊に桐金象嵌。
目貫(menuki) :素銅地金色絵剣巻龍。
柄(tsuka) :鮫は親粒が付く、柄糸は正絹金茶色の諸撮み巻(無料で新品に巻替ます)。
鞘(saya) :黒石目艶、

「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。