岐阜県重要無形文化財
無鑑査刀匠

武芸八幡住兼圀作 二尺四寸一分 白鞘入 売約済



濤乱刃の名手、初代尾川兼圀の助廣写し、良く鍛えた地鉄に焼いた濤乱刃が見事です。
この刀は登録は古いですが、未使用の新品です。
バランス良く手持ち軽く、居合に最適です。
Modern sword Mukansa Muge Hachiman ju Kanekuni saku.
He is important Intangible Cultural Property of Gifu prefecture.
This sword is new and unused.
Also, this sword is good balance so perfect for Iai-do.

 

【登録 Reggistration Code】
平成15年8月22日 岐阜県第75418号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
73.0cm
【反り Curvature】
1.5cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 One
【銘文 Signature and Date】
(表)武芸八幡住兼國作
(裏)平成十五年八月吉日
【元幅 Width at the bottom part of blade】
33.5mm
【先幅 Width at the top] 
25.3mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
7.0mm
【先重 Thickness at the top】
4.8mm
【重量 Weight】
刀身773g 抜身1044g
Blade Just 773g With out saya 1044g.
【時代 Period】
平成 / Heisei period.

 

商品コード: 01-2109 カテゴリー: ,

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅重とも尋常、鳥居反りで中峰。茎は生で鷹の羽鑢がかかり、茎尻は栗尻。

「彫物 carving」
片チリの棒樋が茎尻に掻き通し。

「地鉄 jigane」
地鉄は小板目肌が良く詰み、地沸厚く付く。

「刃紋 hamon」
刃紋は濤乱刃(とうらんば)で、刃緑沸が厚く付き砂流しかかり、刃中は金筋が盛んに入る。釯子は乱れ込み掃き掛け小丸に返る。

「特徴 detailed」
兼圀刀匠は本名、尾川邦彦。大正14年1月25日生まれ。昭和14年に小川兼國刀剣鍛錬所に入り鍛刀を修業し、昭和17年~19年、千葉刀剣製作所にて、全国最年少の陸軍受命刀匠となり初銘を「圀忠」と名乗る。また自らも中国戦線に赴いている。
終戦後は農業や養鶏、洋食器のナイフ研磨などの職に就く。日々の仕事をこなす傍ら、刀剣制作への熱い思いは絶やさず持ち続けていた。
47歳の時、再び刀工の道を進む決意をする。しかし、受命刀匠の証明書が戦火で焼けてしまい、実績を証明するものは、何一つ残っていなかった。しかし日本刀を作るためには、文化庁の認可が必要。それには最低5年間、刀鍛冶に弟子入りしなければならない。兼圀氏はもう一度原点に立ち返り、昭和47金子孫六(兼元)に入門。再び認可を得たのは、52歳の時だった。
その後、昭和52年に作刀承認を受け、同年に岐阜県関市武芸町八幡にて工房を設立して独立する。
それからの兼圀氏の活躍は、めざましいものであった。平成7年以降、新作名刀展で数々の賞を連続受賞。平成18年には、刀匠界で人間国宝に次ぐ名誉とされる「無鑑査」に認めらる。また同20年には岐阜県重要無形文化財認定保持者の栄誉に輝いている。八十路を越えて尚、実子の兼国とともに武芸八幡町にて槌音を響かせていたが、平成24年11月26日に、ご逝去されました、享年87歳。
本作は居合用に作られた刀で、この刀は有る刀剣店の金庫に眠っていた物で、そのお店が打ち下ろしの刀身から完成させて保管していました、誰の手にも渡っていない初心出しです。
本刀は身幅が太い割りに軽くバランス良く、刀身の出来も良く、拵もしっかりしており、ご購入後、直ぐに居合に使えます。

「拵」
ハバキ(habaki) :銀無垢一重の庄内。
鍔(tsuba)    :肥後鉄地金銀布目象嵌藤の図。
縁頭(futikasira):肥後鉄地金銀布目象嵌藤の図。
鐺(kojiri):肥後鉄地金銀布目象嵌藤の図。
目貫(menuki) :蒲の穂図。
柄(tsuka) :鮫は親粒が付き巻鮫。柄巻きは牛スエード黒の諸捻り巻き。
鞘(saya) :焦げ茶色の堆朱。
「刀剣の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。