岐阜県重要無形文化財保持者
現代刀 二十七代兼元 二尺四寸 打刀拵入


孫六兼元直系、二十七代兼元刀匠の優作、
家伝の三本杉を見事に焼き上げています。
柄は新品の金具類を使って新調しました、鞘は短冊鮫を蛭巻きにして研ぎ出した物です。
Modern sword 27 generation Kanemoto.
He is a deirect descendants of Magoroku Kanemoto.
This sword has Hamon of wonderful Sanhonsugi.
Also, Tsuka was newly made and Saya is wrapped is shark skin.

 

 

【登録 Reggistration Code】
昭和58年9月22日 岐阜県第60004号
【種別 Category】
刀 Katana
【長さ Blade length】
72.6cm
【反り Curvature】
1.9cm
【目釘穴 a rivet of a sword hilt】
1個 one
【銘文 Signature and Date】
(表)二十七代兼元
(裏)昭和癸亥年九月吉日
【元幅 Width at the bottom part of blade】
33.0mm
【先幅 Width at the top] 
28.2mm
【元重 Thickness at the bottom part of blade】
7.7mm
【先重 Thickness at the top】
5.3mm
【重量 Weight】
刀身860g 抜身1152g
Blade just 860g With out saya 1152g.
【時代 Period】
昭和 / Syowa period.

商品コード: 01-2043 カテゴリー: , ,

説明

「体配 style」
鎬造り庵棟、身幅広く重尋常、鳥居反りで中峰が伸び心と成る。茎は生で鷹刃鑢がかかる、茎尻は刃上がりの栗尻。

「彫物 carving」
彫物は表裏に片チリの棒樋がハバキ元で丸留と成る。

「地鉄 jigane」
良く練れた杢目肌が詰み、地沸微塵に付く。

「刃紋 hamon」
刃紋は尖り互の目で、俗に言う三本杉、刃中砂流しよくかかり、太い互の目足が刃先に向かって伸びる。帽子は乱れ込み小丸に返る。

「特徴 detailed」
二十七代兼元、本名は金子達一郎、大正13年1月26日生まれ、関市にて作刀されていました。始め父の二十六代兼元金子眞一郎刀匠に師事、その後昭和12年関市日本刀鍛錬塾に入塾、渡辺兼永刀匠に師事する。昭和19年に二十七代兼元を襲名、戦後は新作刀展に出品し 数々の賞を受賞する。また昭和49年に日本刀鍛錬道場を造り、後輩の育成にも力を注ぎ、昭和55年関市産業功労賞受賞、平成元年関刀匠会会長就任、平成9年には岐阜県重要無形文化財に指定されました。 そして平成20年1月24日、83歳で亡くなられました。 本作、兼元刀匠59歳の作で円熟期の作品で、得意とする三本杉を見事に焼き上げています。後年は居合用の軽い刀を作っていましたが、本作品は豪壮な造りから美術刀剣として作られた物でしょう。

「拵 Koshirae」
ハバキ(habaki) :銀無垢一重の庄内ハバキ。
鍔(tsuba)    :鉄地勝虫透かし。
縁頭(fhchikashira):銀無垢勝虫の図。
目貫(menuki) :銀無垢勝虫の図。
柄(tsuka) :柄は親粒が付き巻鮫を黒染。柄糸は牛表革黒の諸捻り巻。
鞘(saya) :蛭巻鮫革研ぎ出鞘。

「刀剣の状態 condition of blade」
研:ヒケが有りますが、その他は良好です。拭い直せば素晴らしく成ります。
傷:欠点に成るような傷は有りません。