説明
「体配 style」
庵棟、鎬造り。体配は程良い中間反りで切先は中切先と成る。
「地鉄 jigane」
地鉄は小板目が良く詰み地沸が付く。
「刃紋 hamon」
刃文はのたれ調の互の目丁子刃に足・葉が盛んに入り、所々金筋が輝き、砂流しがかかる。
「特徴 detailed」
兼嗣刀匠と宣廣刀匠の合作刀ですが、実際は兼嗣刀匠が代作した物です。本名:木村兼定。木村兼嗣氏は熊本県八代(やつしろ)の刀工。刀匠三兄弟、兼嗣・兼照・兼裕の長として、銘に三人とも赤松太郎を冠し、清麿写しの大切先の豪刀などを作ることでお馴染みの刀工ある。薩摩街道の肥後芦北地方に、難所として知られる三太郎峠という峠がある。肥後芦北地方に連なる赤松太郎峠・佐敷太郎峠・津奈木太郎峠を総称してこう呼んでおり、古くから通行が困難な山道として知られる一方、軍事的な要衝にもなっていたという。兼嗣刀匠は、俗名を兼定。現在、赤松太郎一派の指導的な地位に就いており、現代の薩摩熊本を代表する良工として知られる。最近では「肥後国八代住兼嗣」と銘を切ることもある。「新作刀展」では平成十六年の優秀賞、十七年、十八年と連続しての努力賞を受賞。上記にも記している様に、木村兼嗣氏は熊本県八代在住で、刀匠三兄弟、兼嗣・兼照・兼裕の長として、銘に三人とも赤松太郎を冠します。また赤松太郎は清麿写しの大切先の豪刀などを作る刀匠として知られています。
「拵 koshirae」
ハバキ:銀無垢一重の庄内
鍔 :馬図透かし鐔
縁頭 :石目桜
目貫 :
柄 :親粒が付き巻き鮫、柄巻は正絹青色の諸捻り巻。
鞘 :黒呂
「刀身の状態 condition of blade」
研:良好です。
傷: 欠点になるような傷はありません。