現代刀 肥前國住保廣作 二尺四寸三分 拵入

商品コード: 01-1505 カテゴリー:

説明

「体配」
鎬造り庵棟、身幅重とも尋常、鳥居反りで中峰。茎は生で鷹の羽鑢がかかり、茎尻は入山形。
彫物は片チリの棒樋がハバキ元で丸留となる。

「地鉄」
板目肌に柾目が良く刃入り地景が良く現れる

「刃紋」
沸出来の直刃が乱れる、刃緑盛んに沸付き砂流しかかり、刃中は柾目肌が簾刃のように働き、所々葉が入る。帽子は刃紋なりに入り小丸に返る。

「特徴」
肥前国保廣、本名は元村保、元陸軍受命刀匠、佐賀県佐賀市川副町にて鍛刀していた刀匠です。
本作は居合用に作られた物と思われますが、刀身の出来は良く、柾目肌に沸が絡んだ地鉄が地景と成り、沸出来の中直刃は刃縁盛んに砂流しがかかり、刃中は柾目肌が簾刃のように働き、所々葉が入る、素晴く見所のある刀身です。古研のため少し薄錆が有りますが、錆び込むことは無く、打粉で手入れをしていれば、段々ましになるでしょう。是非研ぎ直しててみたいです。拵はこの刀に誂えたものだと思われ、鞘も細く仕上げられています。今回出品を前に柄前をオーバーホールしました。その際に縁頭、目貫、鍔を新品に交換し、柄糸を正絹納戸色に巻き変えました。
写真ではかなり明るい紺色となっていますが、実物はもう少し暗い落ち着いた色です。長さもあり重量軽く、直ぐに居合に使えます。

「拵」
ハバキ:銀無垢一重の磨き地。
鍔  :鉄地木瓜形秋草の図(新品)。
縁頭 :銀地波の図(新品)。
目貫 :波に鯉の図(新品)。
柄  :柄巻は正絹納戸色の諸捻り巻き(新品)。
鞘  :黒呂。

「<刀剣の状態」
研ぎ:古研ぎのため、少し薄錆が有りますが、気にならない程度です。
傷:欠点に成るような傷は有りません。