現代刀 貞人作 二尺四寸七分五厘 拵入

商品コード: 01-1494 カテゴリー:

説明

<体配>
鎬造、庵棟、身幅、重尋常、反り深く、中鋒。茎は生で雉桃、化粧鑢がかかる、茎尻は栗尻と成る。
彫物は片チリの棒樋が茎の中頃に掻き流しとなる。

<地鉄>
地鉄は板目肌が流れ柾成り地沸微塵に付く。

<刃紋>
刃紋は互の目乱れ刃、刃緑砂流しがかかり、刃中は葉、金筋が入る。鋩子は乱れこみ掃き掛け小丸に返る

<特徴>
貞人(榎本貞人)、本名は榎本栄七郎、静岡県三島市在住、師は父の榎本貞吉刀匠、新作刀展で数多くの賞を受賞する。
本作は鎌倉時代後期の太刀を写した物と考えられます。体配は腰反りで茎は雉腿、地鉄は綾杉のような違鉄を混ぜた板目肌で
味の地肌です。樋も茎の中頃に掻き流されております。刃紋は互の目乱れで、刃縁の沸が柾目に絡み、まるで銀河の様です。
刃中には金筋、葉が入り、帽子は乱れ込み小丸に返っています。惜しむらくは居合に使っていたため、ヒケが多く、帽子には
細かな刃毀れがあります。しかし、これらは研ぎで取れます。鍛え割れ等の傷も無く、白鞘を作り研ぎ直せば素晴らしい太刀
になるでしょう。ついでに太刀拵を製作しても良いでしょう。

<拵え>
ハバキ:素銅地二重、呑みこみは金鍍金でその他は銀鍍金。
鍔  :鉄地龍透かし鍔(新品)。
縁頭 :瓜の図。
目貫 :瓜の図。
柄  :鮫革は黒染め、柄巻は牛表革色の諸摘み巻き。
鞘  :黒呂で鯉口付近が鮫革の研ぎ出しとなる。

<刀剣の状態>
研:古研ぎのため薄錆とヒケがありますが、刃の働きや地鉄は良く見えます。
傷: 欠点に成るような傷は有りません。